「絵画を抱きしめて Embracing for Painting」―阿部 未奈子・佐藤 翠・流 麻二果展―
資生堂ギャラリーは2015年7月31日(金)から9月20日(日)まで、「絵画を抱きしめて Embracing for Painting」を2期に分けて開催する。
今展で会場を構成するのは現代アートの世界において、伝統的な長い歴史をもつ表現形式である絵画の新しい可能性に挑戦している阿部未奈子、佐藤翠、流麻二果の3人の女性作家。阿部は自然の風景を撮影したイメージをPCの恣意的な操作を経て変容させ、得られたイメージをもとにマスキングテープとローラーを使って、再び風景を描き、佐藤は沢山のファッションアイテムが色彩豊かにひしめく世界を流れるような絵筆のストロークのもとに描いている。また流は人と自然を描く対象とし、独特な線と色彩を使い、絵具を塗り重ねてキャンバス上に抽象的なイメージをつくりだす。
今展タイトルの「絵画を抱きしめて Embracing for Painting」には、絵画を受け入れ、それを自らの制作手段として選び、自由に使いこなしていく作家の生き方が反映されており、3人の作家たちの姿と作品の世界を包み込んだ絵画の新しい魅力を紹介する。
展示内容は、新作を中心に、Part1とPart2に分かれた期間ごとに作品をすべて入れ替え。Part1:「絵画との出会い」では、3人の作家の作品を大画面のタブローとして展示。鑑賞者が作家の提示する絵画世界の中へと深く入り込んでいくような作品との出会いを創出する。またPart2:「絵画に包まれて」では、絵画によるインスタレーションを展示。一つのタブローに収まらない絵画作品どうしが空間の中で呼応し合うことで、イメージと色彩の渦の中に包まれるような絵画体験の創出に挑戦する。
〈阿部未奈子〉
〈佐藤翠〉
〈流麻二果〉
【会期】
Part1:「絵画との出会い」2015年7月31日(金)~8月23日(日)
Part2:「絵画に包まれて」2015年8月28日(金)~9月20日(日)
【会場】資生堂ギャラリー(東京都中央区銀座 8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下 1階)
【TEL】03 -3572 -3901
【休館】月曜
【開館】平日11:00~19:00、日曜・祝日11:00~18:00
【料金】無料
【関連リンク】資生堂ギャラリー