【国立新美術館】ニキ・ド・サンファル展

2015年09月15日 18:00 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

 

2014年秋にパリのグラン・パレで開催された大回顧展では約60万人の観客を集め、大きな話題となった「ニキ・ド・サンファル展」がいよいよ来日、9月18日に国立新美術館で開幕する。

 

ニキ・ド・サンファル(本名カトリーヌ・マリー=アニエス・ファル・ド・サンファル、1930~2002)は、戦後を代表する美術家のひとり。フランスで生まれたニキは、少女時代を過ごしたアメリカや母国フランスの抽象絵画に影響を受けるなど独自のスタイルを作り上げ、1961年に発表した「射撃絵画」で一躍その名が知れわたる。絵具を入れた缶や袋をオブジェと共に支持体に付着させ、その上から石膏を塗り、出来上がったレリーフに向けて銃を放つことで作り上げられる「射撃絵画」は、絵画と彫刻の両方の要素を兼ね備え、また制作行為そのものがパフォーマンス・アートの先駆例として美術史上高く評価されている。

 

 

またニキは女性の表象への関心を強め、友人のクラリス・リヴァースが妊娠した姿から想を得て制作された「ナナ」シリーズでは、鮮やかな色彩と伸びやかな形態を用いて解放的な女性像を示すことになる。ほかにも舞台や映画の制作を手がけ、「タロット・ガーデン」と称する彫刻庭園に代表されるように建築デザインにも積極的に取り組み、美術家として様々な活動を展開。1980年代からは、栃木県那須高原に建てられたニキ美術館(※)創立者の故Yoko増田静江氏と交流を持ち、日本とも特別な関係を築いてきた。

 

2014年秋にパリのグラン・パレで開かれた大規模な回顧展は、今年春にスペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館に巡回し、ニキ再評価の機運が高まっている。生誕85年の節目に開催される今展はその要素を取り入れて構成。日本初公開を含む100点を超す作品によって初期から晩年の創作活動を辿りながら、日本との関わりにも光を当て、ニキの豊かな芸術世界を紹介する。

 

※…ニキ美術館は2011年に閉館

 

 

 

 

 

【会期】2015年9月18日(金)~12月14日(月)

【会場】国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)

【TEL】03-5777-8600

【休館】火曜、ただし9月22日(火)および11月3日(火)は開館、11月4日(水)休館

【開館】10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館30分前まで)

【料金】一般1,600円 大学生1,200円 高校生800円 中学生以下は無料

【関連リンク】ニキ・ド・サンファル展

 

 

《チケットプレゼント》

同展の招待券を5組10名様にプレゼントいたします。メールのタイトルに「ニキ・ド・サンファル展チケットプレゼント」とご記入の上、①郵便番号・住所 ③氏名 ④年齢 ⑤職業 ⑥当サイトへのご意見 ⑦今後当サイトで取り上げてほしいコンテンツ を以下のメールアドレスまでお送りください。

present@art-news.co.jp

締切:9月16日(水)必着

 

 


関連記事

その他の記事