19世紀末に度々開催された万国博覧会などを機に、広く欧米にもたらされた日本の型紙。日本独自の繊細で斬新なデザインは各地の芸術運動に大きな影響を与え、浮世絵に次ぐ「もうひとつのジャポニズム」と呼ぶべき熱狂を巻き起こした。
開館30周年記念として開かれる今展では、国内外の所蔵先約70ヶ所から型紙とその影響を受けた作品400点以上を展示。ガラス、陶芸などの工芸品、家具、絵画、ポスターなど海を渡った「KATAGAMI」がジャンルを超えて豊かな広がりを見せていった様相を俯瞰的に紹介する。
【会期】 2012年8月28日(火)~10月14日(日)
【会場】 三重県立美術館(津市大谷町11)☎059-227-2100
【休館】 月曜、祝日のとき翌日 【開館時間】 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般1000円 高大生800円 小中生500円
【関連リンク】 三重県立美術館公式ホームページ
講演会「KATAGAMI Style -もうひとつのジャポニスム」
9月15日(土) 14:00~
【講師】 馬渕明子(日本女子大学教授)
【会場】 同館講堂
【料金】 無料 ※定員150名、先着順
「新美術新聞」2012年9月11日号(第1290号)2面より