東京都美術館「第4回 都美セレクション グループ展」が、11月26日より開催される。今年は、同館が公募した企画より5つのグループが選ばれ、絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど様々な表現方法を用いた展示を行う。審査委員は、大谷省吾(東京国立近代美術館企画課企画展室長・主任研究員)、笠嶋忠幸(出光佐三記念美術館次長)、野地耕一郎(泉屋博古館分館長)、南嶌宏(女子美術大学教授)、真室佳武(東京都美術館館長)の各氏が務めた。
「共通認識」への不信から、コミュニケーションと実存への問いを観客に投げかける「忘れたと思った?」、東北芸術工科大学の教員、在学生、卒業生を中心に、3.11の大震災をきっかけに東北のアイデンティティを見つめなおす「東北画は可能か?」から、作家でいながら芸術へのコンプレックスをかかえる「芸術コンプレックス」のあえて芸術性とは真逆の「規格」を表現に変える手法を取った「JIS is it -みえない規格-」、そして表現の媒体や形式に対する問いそのものを作品に反映する「creo」の「センシュアス・ストラクチュアズ-官能的な構造のために-」、戦争画というテーマを深く学び、考え、作品につなげていくという創作の過程を中心に据えた「SUNSHINE NETWORK Japan」の「戦争画 STUDIES」まで、様々な表現手段を用いた作品群は、今日における多様な問題点を私たちに示してくれることだろう。
開催グループ
Ⅰ. 忘れたと思った? (グループ名:忘れたと思った?/ギャラリーA)
【出品作家】
浦元広美/岩崎が/佐久間洸/ヤマユウキ/宮台えりか
マネージャー:木村奈緒
【関連イベント】
メンバーによるオープニングアクト
日時:12月4日(金) 19:00~
参加方法:当日ギャラリーAに直接集合
Ⅱ. 東北画は可能か?—地方之国構想博物館― (グループ名:東北画は可能か?/ギャラリーB)
【出品作家】
川合南菜子/鴻崎正武/サイトウケイスケ/多田さやか/三瀬夏之介/渡辺綾/他
共同制作チーム:yama no e/水源郷/方舟/日々織々/やまのつくりびと/温泉画/地の唄/でんでら人
キュレーション:石原葉/久松知子
【関連イベント】
音楽+トークイベント「でんでらでん」
日時:11月27日(金) 17:00~19:00
参加方法:当日ギャラリーBに直接集合
【同時開催】
「東北画は可能か?―地方之国現代美術館―」
会期:11月28日(土)~12月11日(金) 月曜休廊
会場:T-Art Gallery(東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫本社ビル2Fギャラリースペース)
入場料:無料
Ⅲ. JIS is it ―みえない規格― (グループ名:芸術コンプレックス/ギャラリーC)
【出品作家】
繪畑彩子/折戸朗子/町田沙弥香/弓削真由子
【関連イベント】
ギャラリートーク
日時:12月6日(日) 15:00~
参加方法:当日ギャラリーCに直接集合
Ⅳ. センシュアス・ストラクチュアズ ―官能的な構造のために― (グループ名:creo/ギャラリーA)
【出品作家】
市川裕司/酒井祐二/佐藤裕一郎/篠崎英介
【関連イベント】
ギャラリートーク
日時:12月12日(土) 14:00~/12月19日(土) 14:00~
参加方法:当日ギャラリーAに直接集合
Ⅴ. 戦争画STUDIES (グループ名:SUNSHINE NETWORK Japan/ギャラリーB)
【出品作家】
飯山由貴/笹川治子/辻耕/豊嶋康子/村田真/百瀬文/BARBARA DARLINg/CAMP
第4回 都美セレクション グループ展
Ⅰ. 「忘れたと思った?」
Ⅱ. 「東北画は可能か?—地方之国構想博物館―」
Ⅲ. 「JIS is it ―みえない規格―」
Ⅳ. 「センシュアス・ストラクチュアズ―官能的な構造のために―」
Ⅴ. 「戦争画 STUDIES」
【会期】
〈Ⅰ・Ⅱ〉2015年11月26日(木)~12月6日(日)
〈Ⅲ〉2015年12月5日(土)~20日(日)
〈Ⅳ・Ⅴ〉2015年12月9日(水)~20日(日)
【会場】東京都美術館 ギャラリー(東京都台東区上野公園8-36)
【TEL】03-3823-6921
【休館】12月7日(月)
【開館】9:30~17:30
※11月27日(金)、12月4日(金)・11日(金)は20:00まで
※12月20日(日)は13:30まで。
(いずれも入室は閉室時間の30分前まで)
【料金】無料
【関連リンク】東京都美術館