1978年、女性として初の安井賞を「玄黄・兆」で受賞し、池田20世紀美術館、石川県立美術館などで大型個展を開催してきた画家・上條陽子(1937年横浜市生まれ、女流画家協会会員)。昨年の個展「解体と再生、そして解消」に続き、「解体と再生、そして試行」と題した展覧会が東京と北海道の計3会場で開催される。
近年の上條は、パレスチナ難民キャンプでの子どもたちへの絵画指導がよく知られる。作品制作とともにその活動は現在まで続き、“芸術至上主義”的な作風に問題提起をするような眼差しが加わった。
テーマから自らの造形までをつねに進化させ、作品にさらなる深みをもたらしてきた上條。最新の展観に期待したい。東京では新作約20点を予定する。
【会期】 2012年9月20日(木)~29日(土)
【会場】 ぎゃらりい サムホール(東京都中央区銀座7―10―11日本アニメーションビル2階)☎03―3571―8272
【休廊】 9月23日(日)
【開廊時間】 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
【料金】 無料
【巡回】 10月16日(火)~30日(火)深川市アートホール東洲館、11月23日(金)~12月16日(日)網走市立美術館
【関連リンク】 ぎゃらりい サムホール 公式ホームページ
「新美術新聞」2012年9月21日号(第1291号)2面より