現代中国を代表するポップアーティスト、徐震(シュー・ジェン)の個展が、今年1月にオープンしたAKIO NAGASAWA GALLERY AOYAMAで開催されている。
徐震は1977年上海生まれ。絵画、彫刻、インスタレーション、写真、映像などジャンルを横断して制作するほか、キュレーターとしても活動。これまでヴェネチア・ビエンナーレ(2001・2005年)、ニューヨーク近代美術館(2004年)、森美術館(2005年)などで紹介され、ロンドンのTATEや、パリのポンピドゥーセンターに作品が所蔵されている。今年のアートフェア東京ではペロタンが単独紹介し、ギリシャ神話や仏像の要素が入り混じった彫刻作品が大きな注目を集めた。
今展は、作家が「徐震®️」として2016年より展開するプロジェクト「Xu Zhen Store」の東京版。“商品・必需品としてのアート”をコンセプトとしたインスタレーションで、中国以外では初の開催となる。作家は今作について、「アートは大衆にとって高級なものかもしれないが、美術館に展示されている作品を家に持ち帰り日常の中で接し親しんでもらえたらと、商品としてアート作品を開発した」と語っている。「『Xu Zhen Store』を訪れた人たちは、ここにある商品をアートとは思わないかもしれない。しかし、同じものを美術館で観たら、それらをアートだと認識するだろう。中国ではアートを購入するという市場がそこまで成熟していないので、入り口を作り市場を広げ、成熟させたい」。
会場では代表作である「Eternity」「Evolution」シリーズや、ぬいぐるみを模した「Spread」シリーズのマルチプル作品、風刺漫画のセリフを金のチェーンでグラフィティのように表現した「Metal Language」シリーズ、そして東京展のために制作された新作「I’m fine!」がずらりと並ぶ。
※7月2日追記
好評につき、会期延長が決定(9⽉1⽇まで)。7⽉末頃に新たな作品を追加し、展⽰替えを⾏う予定。
【展覧会】徐震®︎『Xu Zhen Store』展
【会期】2018年5月24日(木)~7月28日(土) ※9月1日(土)まで会期延長
【会場】AKIO NAGASAWA GALLERY AOYAMA(東京都港区南⻘⼭5-12-3 Noirビル2階)
【TEL】03-6427-9611
【休廊】⽇曜、⽉曜、祝⽇、8⽉11⽇(⼟)〜21日(⽕)
【開廊】11:00~19:00(13:00~14:00は閉廊)
【料金】無料
【関連リンク】AKIO NAGASAWA GALLERY AOYAMA