ルネ・マグリットやポール・デルヴォーらと並び、ベルギー近代絵画を代表する作家として国際的に知られているジェームズ・アンソール(1860~1949)。このたび、世界で最も多数のアンソール作品を有するアントワープ王立美術館の改修を機に、同館の誇るコレクションが一堂に来日。その奇想の世界をまとまって鑑賞できる初めての機会となっている。
「仮面の画家」とも称されるアンソールは、仮面や骸骨などグロテスクなモティーフを華麗な色彩で描き、人間の心の奥底に潜む感情を表現。当時には類を見ないその斬新で独創的な世界観は、後の絵画運動に大きな影響をあたえた。
今展では、傑作「陰謀」をはじめとする約50点のアンソール作品に、彼に影響を与えたフランドルの画家や同時代の画家たちの作品を加えた100余点を展示。ジェームズ・アンソール独自の写実と幻想の世界を、それを育んだヨーロッパ絵画の歴史的なひろがりとともに紹介する。
【会期】2012年9月8日(土)~11月11日(日)
【会場】損保ジャパン東郷青児美術館(東京都新宿区西新宿1‐26‐1損保ジャパン本社ビル42階)
☎03‐5777‐8600(ハローダイヤル)
【休館】月曜
【開館時間】10:00~18:00 金曜日は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
【料金】一般1000円 大学・高校生600円 65歳以上800円 中学生以下無料
【巡回】 11月23日(金・祝)~2013年1月14日 (月・祝)岩手県立美術館、2013年2月8日(金)~3月17日(日)岡山県立美術館
【関連リンク】 損保ジャパン東郷青児美術館公式ホームページ