【東京】 棚田康司―たちのぼる。

2012年10月19日 13:09 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

「たちのぼる―少年の場合」2012 楠材の一木造りに彩色、晒、絹糸 214×88×28cm 撮影:宮島径 ⒸTANADA Koji/Courtesy Mizuma Art Gallery

ヴァンジ彫刻庭園美術館での個展やタカシマヤ美術賞など、評価の高まる彫刻家・棚田康司(1968年兵庫県生まれ)。東京の美術館としては初の個展が開かれている。

 

棚田は東京藝術大学大学院で深井隆に師事。今展では大学院修了作品から新作までの木彫と、スケッチなど約40点が展示される。

 

初期は彫りあとも荒々しく、不安や緊張を想起する。2001年のベルリン滞在をきっかけに、無防備で儚い、少年や少女の像が中心となった。一貫するのは「人間」を彫るということ。近作は傷つきやすい繊細さをまといつつ、立ち上がり、空を見上げ、希望を思わす作風となってきた。

 

展示壁を取り払い生まれた、繊細かつダイナミックな空間は必見。20年にわたる作品から、変化と深化を一望できる。

 

 

 

【会期】 2012年9月16日(日)~11月25日(日)

【会場】 練馬区立美術館(東京都練馬区貫井1―36―16)

☎03-3577-1821

【休館】 月曜

【料金】 一般500円 高大学生及び65~74歳300円 中学生以下及び75歳以上無料

【巡回】 2013年4月6日(土)~5月26日(日)伊丹市立美術館

【関連リンク】 練馬区立美術館 公式ホームページ

 

「強制のトルソ―ボタンの少女」(部分) 2012 楠材の一木造りに彩色、ボタン 111×35×28.5cm 撮影:宮島径 ⒸTANADA Koji/Courtesy Mizuma Art Gallery

「立ち上がった少年」(部分) 2005 オニグルミ材の一木造りに彩色 240×56×40cm 撮影:木奥惠三 ⒸTANADA Koji/Courtesy Mizuma Art Gallery

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特別講演会「日本の木彫像」

11月17日(土) 14:30~16:00

【講師】 武笠朗氏(実践女子大学教授)

【料金】 要展覧会チケット

※事前申込制、申込締切 11月2日(金)必着。対象は中学生以上、定員70名。

 

「新美術新聞」2012年10月21日号(第1294号)3面より

 


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