豊島美術館を手がけるなど近年独自の存在感を示す彫刻家・内藤礼(1961年広島県生まれ)の新作展が開催されている。
内藤は「地上に存在していることは、それ自体、祝福であるのか」というテーマを掲げている。特に近年は「母型」を「この世界の根底にある自然と地上の生との連続性」ととらえ、それを主題として作品を制作している。
本展では、昨年以降、内藤が取り組む木彫「ひと」のシリーズと、4年ぶりの発表となるペインティングを展覧。会場には、どこか浮遊感がありながらも生の根源を問うような芯の強さを感じさせる内藤の作品世界が広がる。ニューヨークやベルリンでも注目されたインスタレーションを東京でも味わえる貴重な機会だ。
【会期】 2012年10月13日(土)~11月22日(木)
【会場】 ギャラリー小柳(東京都中央区銀座1-7-5小柳ビル8階)
☎03-3561-1896 【開廊時間】 11:00~19:00
【休廊】 日・月曜、祝日 【料金】 無料
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