「顕現（Ⅲ）（鳳凰と麒麟）」173×364㎝（六曲一隻屏風）

日本画家で文化功労者の稗田一穂（1920年和歌山県田辺市生まれ、創画会会員）の個展が開かれている。東京美術学校で山本丘人に師事した稗田は、アンリ・ルソーへの傾倒などを経て、斬新な構図と幻想性を湛えた画風を築いた。今展では多様な主題により稗田の世界観を表現する。注目は、2頭の瑞獣・麒麟と鳳凰を稗田が初めて描いた屏風作品。画面には謙虚で崇高な理想が広がる。このほか、風景や花など、大作から扇面の小品まで約20点を展覧。

【会期】2012年10月31日(水)～11月6日(火)

【会場】 髙島屋日本橋店6階美術画廊（東京都中央区日本橋2－4－1）

☎03－3211－4111

【開廊時間】 10：00～20：00　【休廊】 無休　【料金】 無料

【巡回予定】

2012年11月14日(水)～20日(火)　髙島屋京都店6階美術画廊　

2012年11月28日(水)～12月4日(火)　髙島屋大阪店6階美術画廊　

2013年1月9日(水)～1月15日(火)　ジェイアール名古屋タカシマヤ10階美術画廊

2013年1月23日(水)～1月29日(火)　髙島屋横浜店7階美術画廊

「新美術新聞」2012年11月1日号（第1295号）4面より