岡信孝(1932年神奈川県川崎市生まれ)は、祖父である川端龍子の勧めにより、日本画家の道を歩み始めた。青龍社展での発表を経て、今日まで、花鳥や古都の佇まいを端正かつ情感豊かに表現し続けている。昨秋の個展では、自らの想像で描いた叙情的な「想描画」を発表し、京・大和の古刹の風情を郷愁的に伝えていた。今展では掲出作品のほか、「雪の三千院」、「秋萩の門」など、代表作48点を一堂に展覧している。画業60余年、日本画の正統を受け継ぎ、新境地へと展開させてきた岡の神髄が見える展観だ。
【会期】 2012年9月12日(水)~12月11日(火)
【会場】 箱根・芦ノ湖 成川美術館(神奈川県足柄下郡箱根町元箱根570)
☎0460-83-6828
【開館時間】 9:00~17:00 【休館】 無休
【料金】 一般1200円 大高生900円 小中学生600円 幼児は無料
【関連リンク】 箱根・芦ノ湖 成川美術館
「新美術新聞」2012年11月1日号(第1295号)4面より