江戸川乱歩、春陽堂版文庫の表紙など、幻想的で濃密な官能性が魅力の銅版画家・多賀新(1946年北海道生まれ、日本版画協会会員)。市川市民文化賞特別賞も受賞する千葉県市川で、全体像に迫る展覧会が開かれている。
今展の展示は乱歩の表紙絵に始まり、人や魚、動植物が融合する幻想世界に、エロティシズム、そして最新の涅槃図まで、複線的に深まり広がりゆく作品世界が紹介される。
2001年北海道立帯広美術館以来となる大規模な個展。11月25日(日)午後2時からは、作家のギャラリートークを予定する。
【会期】 2012年11月3日(土・祝)~12月16日(日)
【会場】市川市芳澤ガーデンギャラリー(千葉県市川市真間5-1-18)
☎047-374-7687
【休館】 月曜 【開館時間】 9:30~16:30(入場は閉館30分前まで)
【料金】 一般500円 中学生以下無料
【関連リンク】 市川市芳澤ガーデンギャラリー 公式ホームページ
「新美術新聞」2012年11月11日号(第1296号)4面より