「新美術新聞」2013年1月21日号を発行しました。
1面トップはエル・グレコ展(東京都美術館)。東京都美術館リニューアル特別記念展の第3弾として開催される本展は、プラド美術館やボストン美術館など世界の名だたる美術館やトレドの教会群から作品51点が集結、国内では史上最大のグレコ展として話題を集めています。その独自の絵画哲学による優れた宗教画、肖像画はもちろん、祭壇画が収められる祭壇衝立の設計をも手がけた「建築家」としてのグレコも紹介するなど、「神秘の宗教画家」エル・グレコの新たな像に迫る本展の魅力を、東京都美術館学芸員の大橋菜都子氏が語ってくださいました。
インタビューコーナー「画廊の本音」では、昨年10月、ベルリンに新スペース「Shinseido TokyoBerlinArtbox」を開設した新生堂の畑中昭彦さんを取材しました。「人と違うことが好きなのかな」と話す畑中さん。これまでの画商人生における種々のエピソードや海外展開のねらいなど、その鋭いまなざしで見据える今後の展望についてお話しいただきました。
◆2013年1月21日号のラインナップ
【展覧会紹介】 エル・グレコ展(東京都美術館)、藤井勉展(サトエ記念21世紀美術館)、特別展 書聖 王羲之(東京国立博物館) ほか
【インタビュー】 あいちトリエンナーレ2013 芸術監督・五十嵐太郎さん 「建築の魅力も伝える国際芸術祭に」
新生堂・畑中昭彦さん
【美術界ニュース】 「VOCA展2013-新しい平面の作家たち-」 VOCA賞に鈴木紗也香さん決まる
【好評連載】 新美術事評=光田ゆり「会田誠展 タブーに踏み込む絶妙な足つき」(最終回)
通信アジア=黒田雷児「不屈の『現代美術』―ミャンマーのガンゴー・ヴィレッジ」
【コラム・寄稿】 日々好日=池田良則(洋画家、日展評議員、白日会常任委員)
「日本初の本格企画展『モンゴルBIG5』展を開いて」=水間敏隆(美術展プロデューサー)
「美術評論家連盟主催・シンポ2012『彫刻の変容―日本の場合』について」天野一夫(美術評論家、豊田市美術館チーフキュレーター)
【書道界展望】 「生誕百年 青山杉雨の時代」(成田山書道美術館)ほか、 ひと文字=河野隆 「華」
「新美術新聞」情報 http://www.art-annual.jp/news-paper/