「新美術新聞」2013年3月11日号 が発売中です。
東日本大震災からまもなく2年を迎えます。今号では「震災から2年―それぞれの現在(いま)」と題した特集を企画しました。文化財レスキュー事業や、被災県の美術館博物館に携わる5名の方に一文をお寄せいただいています。
もうひとつの特集は「美連協のこれから」です。美術館連絡協議会(美連協)は、1982年、全国の公立美術館の相互協力と活性化を目的に設立されました。30周年を迎えた現在、加盟館は135館を数え、企画・運営上の連携組織として大きな役割をはたしています。美連協の運営に携わってきた3名の方に、この30年を振り返りながら、今後の展望まで忌憚なく語っていただきました。
毎月のインタビューコーナー「ときの人」。今回は、岡倉天心の生涯を描いた復興支援映画『天心』の監督を務める松村克弥さんです。天心の命日である9月2日の特別試写会(東京藝術大学)を目指して製作中のいま、撮影秘話をお聞きしました。
◆2013年3 月11日号のラインナップ
【特集】 震災から2年―それぞれの現在(いま)
・近藤誠一(文化庁長官)=「東日本大震災から2年を経て―私の思い」
・亀井伸雄(東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会委員長/東京文化財研究所所長)
=「文化財レスキューの視点から」
・原田光(岩手県立美術館館長)=「先の負担をゆっくりと取りこむ」
・赤坂憲雄(学習院大学教授/福島県立博物館館長)=「みちのくアート巡礼を始めよう」
・伊藤匡(福島県立美術館学芸課長=「今生きていることを実感できるアートを」
【鼎談】 美術館連絡協議会設立30周年・特集企画「美連協のこれから」
=酒井忠康(美連協理事長・世田谷美術館館長)+久保博(読売新聞東京本社常務取締役事業局長)
+原田真由美(美連協事務局長)
【展覧会ニュース】 日本画を超えた日本画家 杉山寧展(髙島屋日本橋店ほか)、ミニマル|ポストミニマル―1970年代以降の絵画と彫刻(宇都宮美術館)、円山応挙展(愛知県美術館)、田辺栄次郎展(石川県立美術館)ほか
【インタビュー】 松村克弥さん(復興支援映画『天心』監督) 「岡倉天心の歩み、震災からの復興重ね」
【特別寄稿】 「山本作兵衛の炭坑記録画について―世界記憶遺産への認識深めた貢献大」
=栗原祐司(京都国立博物館副館長)
【美術界ニュース】 第10期文化政策部会(第6回)・文化審議会総会(第58回)を開催―文化庁予算案は過去最高の1033億円に
【好評連載】 アートマーケット情報015=桂木紫穂、PARIS発=安部雅延
【コラム】 日々好日=北郷悟(彫刻家・東京藝術大学副学長)
【書道界展望】 第75回謙慎書道会展開催、4月の主な書道・水墨画展一覧、ひと文字=渡邉東龍「勝」 ほか
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