21世紀陶芸界の新たな展開を探る公募コンクール「菊池ビエンナーレ」第5回展の入賞・入選作が決まり、このほど主催者である公益財団法人菊池美術財団、菊池寛実記念 智美術館より発表された。
今回の応募者層は20歳代から70歳代までと幅広く、また、日本国外からの複数の応募は、同ビエンナーレの陶芸界への浸透ぶりを伺わせるものであった。審査は、昨年11月21日菊池智氏、乾由明氏、榎本徹氏、唐澤昌宏氏、鈴木藏氏、林屋晴三氏の6名により行われ、同日入選作48点が決定。さらに、その中から大賞1点、優秀賞2点、奨励賞10点が選出された。各賞の受賞者は次の通り。
【大賞】美崎光邦氏「彩釉泥器『悠』」 【優秀賞】久保田厚子氏「青白磁秋草大皿」、五味謙二氏「彩土器」。
【大賞】美崎光邦氏「彩釉泥器『悠』」 【優秀賞】 久保田厚子氏「青白磁秋草大皿」 【優秀賞】 五味謙二氏「彩土器」
H56.0 35.4×22.3 H10.5 φ58.5 H71.0 25.0×26.0
撮影:尾見重治・大塚敏幸 撮影:尾見重治・大塚敏幸 撮影:尾見重治・大塚敏幸
【奨励賞】飯沼耕市氏「銀泡彩鉢『KURUMU』」、岩崎龍二氏「黄檗釉壷」、梅澤幸子氏「透光磁練上 あさのは『花ひらり』」、小形こず恵氏「染付鉄線紋鉢」、岡田泰氏「淡青釉鉢」、澤田勇人氏「赫彩器」、星野友幸氏「練継花器」、保立剛氏「彩陶象嵌鉢」、松谷文生氏「静考」、和田山真央氏「胎土」。
入賞入選作品展は下記の通り行われる。
第5回菊池ビエンナーレ ―現代陶芸の〈今〉―
【会期】 2013年6月8日(土)~9月1日(日)
【会場】 菊池寛実記念 智美術館(東京都港区虎ノ門4-1-35) ☎03-5733-5131
【開館時間】 11:00~18:00(入館は17:30まで) 【休館】月曜(祝日の際は開館、翌日休館)
【料金】 一般800円 大学生500円 小・中・高生300円
【関連リンク】菊池寛実記念 智美術館
「新美術新聞」2013年3月21日号(第1307号)3面より