東京スカイツリーと浅草をアートで繋ぐ
〈GTS観光アートライン〉が完成
東京藝術大学(東京上野、宮田亮平学長)では、2010年度より文部科学省の支援を受け、東京藝術大学(G)、台東区(T)、墨田区(S)3者が連携した観光アートプロジェクト2010―2012〈GTS観光アートライン〉を実施してきた。このほど、宮田亮平・東京藝術大学長、池田政治・同大美術学部長、吉住弘・台東区長、山崎昇・墨田区長が記者会見し3年にわたるプロジェクトの事業完了を報告した。
報告によると、この間東京スカイツリーと浅草を結ぶ隅田川両岸地域に東京藝大の芸術創作の総力を結集し、アート環境作品の設置をはじめ展覧会、音楽コンサート、シンポジウム、ワークショップなどを開催した。
それは台東・墨田両地域の活性化と観光にも大きく貢献する芸術環境拠点の形成と新しい芸術を発信する地域創生を目指したもので当初の目的は達成されたという。
今年2月に隅田公園や業平公園などに、東京スカイツリーのビューポイントとなる環境アート作品12点とアートベンチ5作品の全ての設置が完了した。これらを繋ぐことで人々が地域の名所を観光しながら散歩のできるような回遊ルートの創設が〈観光アートライン〉の中心構想だった。
完成に至るまでのアーカイブである「GTS観光アートプロジェクト2012記録集」(A4サイズ、冊子120頁)=写真右=と「GTSアートマップ」(A6サイズ、MAP折り地図)が刊行された。
【関連リンク】 GTS観光アートプロジェクト
「新美術新聞」2013年4月11日号(第1309号)2面より