「日本には、優れた若い画家たちがいます。
その若い芽を何とか世に送り出したい、とずっと思っています。
2013年3月までは京都造形芸大の学長でしたから、どうしても、この大学の学生に特化して応援して来ました。
しかし学長職を離れたことから、出身大学にこだわらず、広く真摯に学ぶ若い画家たちの力になりたいとこの学校を始めることにしました。
いわゆる美大の教育では画一的な指導になり、一般的な傾向として優秀な学生たちの作品がとても似てきてしまいます。
それは残念なことです。
ザ・スーパー・アートスクールでは、それぞれの独創性を育て、自分の作品の長所と短所を自覚する客観性を養い、世界で活躍できる画家を養成したいと考えています。
ふるって応募して下さい。」
(千住博氏のコメント)
京都造形芸術大学と東北芸術工科大学が企画・プロデュースするアートカレッジ「芸術学舎」(千住博・学舎長)が、今夏に新講座「千住博 ザ・スーパー・アートスクール」を開催すると発表した。
受講生が国内外の第一線で活躍する講師陣とまみえ、世界に発信できる芸術家となることを目指す。そのため、受講生は選考により定員12名。千住氏を指導教授に、宮島達男、椿昇、やなぎみわの各氏がゲスト講師として参加する。ヴェネツィア・ビエンナーレへ出品歴のある4名が豊富な経験のもと、これからの「芸術」「芸術家」をともに考えていく。
選考にはポートフォリオの提出が必須。選考料は無料。8月4日(日)、10月14日(月・祝)、12月1日(日)、2014年2月16日(日)の全4回をゼミ形式で開催し、課題の発表、合評などを行う。研究、制作をフォローするため、千住氏とのメーリングリストも活用される。
満22歳以上で芸術に関する研究・制作経験を有することが出願資格。受講料は10万円。出願期間は5月10日(金)~29日(水)、合格発表は6月12日(水)。講座の会場は京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス(東京都港区北青山1―7―15)☎0120―530―920。詳細はホームページも参照のこと
「新美術新聞」2013年4月21日号(第1310号)3面より
【関連リンク】 芸術学舎|京都造形芸術大学×東北芸術工科大学