【受賞】 五島記念文化賞に津上みゆき氏、渡辺豪氏 決まる

2013年05月10日 09:51 カテゴリ:ニュース・展覧会情報


公益財団法人・五島記念文化財団(東京都渋谷区、上條清文理事長)は、美術とオペラの分野における優れた新人を顕彰する五島記念文化賞の第24回(平成25年度)受賞者を発表、4月10日、セルリアンタワー東急ホテルで贈呈式が行われた。

美術新人賞には津上みゆき氏(絵画)、渡辺豪氏(現代美術)の2名が選出された。受賞者には賞金50万円、副賞として海外研修に対する400万円の助成と研修修了後に成果を発表する個展開催の機会が与えられる。

 

津上氏は、73年大阪生まれ。京都造形芸術大学大学院芸術研究科修了。05年第1回ARKO大原美術館アーティスト・イン・レジデンス・プログラムにより岡山県倉敷市で「View」滞在制作。日々の風景スケッチを元に和洋様々な画材を用いて描いた作品は、自分そして自分を取り巻く全てを取り込む試みで新しい風景画の在り方と共に今此処に在ることを我々に問いかける。助成により本年7月からイギリスを拠点にヨーロッパ各地を訊ねる。西洋風景画が享有する民族性と美意識を通して日本人としての風景の捉え方と精神の在り様について検証し、発表していく。

 

渡辺氏は75年神戸市生まれ。愛知県立芸術大学美術研究科油画専攻修了。人の顔、本や食器を3Dコンピュータグラフィックス・ソフトでモデリング、そこに実際の人間や本などの画像を貼り付けたプリント作品、またはアニメーションを制作。助成により本年10月からフィンランドに滞在し「白夜」あるいは反対の現象を長い時間経験しながらその中で得られたイメージやインスピレーションを基に作品を構想制作する、という。

 

津上みゆき氏

渡辺豪氏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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