築200年をこす日本家屋を再生し、展示空間となった「風の沢ミュージアム」。4~10月の半年には現代アートの展覧会を企画し、ユニークな展示を重ねてきた。本年は木彫作家・伊藤光治郎さん(1945年山形市生まれ)の個展が開催中である。
仏師であり彫刻家の伊藤さんは、これまでに創型展で受賞を重ね、抽象的な造形性と大胆で美しい着彩を魅力に、多くの人物像を生み出してきた。里山の自然と古民家の歴史、そして震災の記憶がともにあるこの土地で、生と死への想いを誘う展示といえるだろう。毎月数回、震災で流された高田松原の松を素材とした公開制作を行っている。作品タイトルは「命を運ぶ」。完成後は、陸前高田市の寺に安置される予定である。
「愛思考 伊藤光治郎展」
【会期】 2013年4月21日(日)~10月20日(日)
【会場】 風の沢ミュージアム(宮城県栗原市一迫片子沢外の沢11)☎0228-52-2811
【休館】 水・木曜
【開館時間】 10:00~17:00(10月は16:00まで)
【料金】 一般500円 未成年者無料
【関連リンク】 風の沢ミュージアム
作家によるワークショップ
「高田松原の松で木っ端仏を彫ろう!」
【日時】 2013年7月28日(日) 13:00~16:00
【講師】 伊藤光治郎氏
【料金】 1500円