日産自動車株式会社が創設した「日産アートアワード」の第一回目となる「日産アートアワード2013」のグランプリ受賞者が決定した。
BankART Studio NYK(神奈川県横浜市)にて、5月末に実施された第一次選考を経て選出された8人の新作が「日産アートアワード 2013展覧会」(11月4日まで開催)にて展示。9月25日に同会場で実施された最終審査会の結果、樹脂やナフタリンでトランクをかたどったインスタレーション「手紙」を制作した宮永愛子氏(写真)がグランプリに選出された。
南條史生審査委員長によると、トランクというモチーフを「モビリティ」「旅」というテーマに結びつけることにより、横浜の港というロケーションへの明快な回答を提示したことが評価された。
同氏には、賞金500万円と現代美術家・名和晃平氏が制作したトロフィーを授与。また、審査の過程で高い評価を得た西野達氏に審査委員特別賞が授与された。
「新美術新聞」2013年10月11日号(第1325号)3面より