株式会社ルミネ(代表取締役社長・新井良亮)がアーティストの発掘・支援活動の目的で初開催した「LUMINE meets ART AWARD 2013」。8月29日(木)から10月31日(木)までの期間、エレベーター部門、ウィンドウ部門、インスタレーション部門、デジタルサイネージ部門の4部門で一般公募が行なわれ、569名の応募を集めた。今回の決定した受賞作品はグランプリ1点を含む計5点。いずれも2014年2月1日(土)よりルミネ各館にて展示される。
【グランプリ|ウィンドウ部門】
「mirage #6」 堀康史 (展示場所=ルミネ新宿 ルミネ2 2階スタニングルアー横ウィンドウ)
作家プロフィール
1987年 埼玉県出身。多摩美術大学卒業。人間の行為をテーマとした作品を制作。
主に「折る」ことの象徴である折り紙や、無言の「間」を取り入れたアニメーションがある。
作品コンセプト
折り紙をモチーフにした立体作品を半分にカットし、鏡に貼り付けた作品です。
紙から樹脂へ素材を変え、折り紙の左右対称という性質を活かした表現を展開します。
【準グランプリ|エレベーター部門】
「Tranquility」 深沢尚宏 (展示場所=ルミネ横浜 北側エレベーター)
作家プロフィール
1976年長野県長野市生まれ。1999年大阪芸術大学卒業。2001年桑沢デザイン研究所卒業。卒業後、広告制作会社を経てフリーランスに。現在は画家・イラストレーターとして活動中。日本美術に見られる花鳥画や水墨画、文様などの様式をグラフィック的なものと同居させることで生まれる「違和感」と「美」に強い魅力を感じる。伝統的な「和」がどのような形で未来につながっていくのか、その新たな境界線を模索する。
作品コンセプト
静寂の中に身を投じることで心を落ち着け集中力を高める。それは日常のノイズを取り払い本来の研ぎ澄まされた感覚を取り戻すこと。そして想像力を掻き立て空間の先に何があるのかを観る。日本文化に見られる「間」―エレベーターがそんな装置になればとても嬉しく思います。
【ルミネ賞|エレベーター部門】
「CIRCUS BOX」 Chiaki Akada (展示場所=ルミネ新宿 ルミネ1 各階止まりエレベーター)
作家プロフィール
1989年大阪府生まれ、現在24歳。2008年から2010年までNY州にあるコミュニティカレッジのファインアーツ専攻へ通う。帰国後関西を中心に作品を発表。クレパスのビビッドな色味とダークカラーを使いながら、スクラッチの技法で繊細で大胆、パワフルな絵を描く。大阪を中心に様々な展示やイベントに参加。 2013年3月に初個展「hellola」、7月に個展「spark」を続けて開催。2014年4月、大阪で3度目の個展を予定。
作品コンセプト
私は買い物に行く時、服を買いに行く時、一体どんなものに出会えるかなとものすごく楽しくてワクワクしています。お店にあるものは全部きらきら輝いて見えて、私にいつもドキドキを与えてくれます。そのワクワクとドキドキをサーカスが始まる前の、 又見ている最中の気持ちと重ねて表現しました。エレベーターに乗っている時だってワクワクドキドキしたい。小さな空間でサーカスを楽しめるような「サーカスボックス」として表現しました。
【入賞|インスタレーション部門】
「今度生まれても来る時も、また」 本多裕紀 (展示場所=ルミネ新宿 ルミネ2 2階スタニングルアー前)
作家プロフィール
1987年石川県生まれ。金沢美術工芸大学油画専攻卒業。
「自我が、世界を言語以前で深く認識した状態」を純粋経験と呼び、それを生み出す風景を作ることを目指して多様な素材、場所で制作、展示を行う。主な展覧会:「The Art of Japan:KANAZAWA NY Event(Japan Society/NY、2012)」、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012(旧東下組小学校/新潟)」
作品コンセプト
人々の頭上にハスの花が咲く、水面をつくる。鑑賞者はその水面の下を通ることが出来る。頭上のハスの世界は極楽浄土であり、その世界を鑑賞者は「見上げる」ことになる。それは今我々がいるのは「現世」である、という再認識を促す。ハスは水中の栄養をすって花を咲かせるが、極楽浄土という思想も「こうありたい」という現世の希望が造り出した世界であり、この花は水中では咲かすすべのない、人々の希望が生み出した花である。理想を夢見て、どんな状況でも希望を見い出し、今この世界で強く生きて欲しい、という思いをこめた作品。
【入賞|デジタルサイネージ部門】
「Girls Planet」 西里沙也加 (展示場所=ルミネエスト新宿 新宿駅東口ロータリー デジタルサイネージ)
作家プロフィール
1993年生まれ。愛知県出身、横浜市在住。
物心ついた頃から絵を描き始め、webデザイン、グラフィックデザイン、映像、インスタレーションと幅広く制作している。現在、東京造形大学グラフィックデザイン専攻在学中。
作品コンセプト
私は自分に身近な「見えない」「知らない」「忘れてしまった」ことに切なさと美しさを感じて制作しています。
今回の作品も自分の「見えない」体内を表現しました。
海にも宇宙にも似た浮遊感に体内を重ねてみました。
小さな私にもきっと大きくてふわふわして美しい未知の世界が詰め込まれているんだと思います。
LUMINE meets ART AWARD 2013
【会期】 2014年2月1日(土)~3月5日(水)
【会場】 ルミネ各館
【関連リンク】 LUMINE meets ART