戦後最大の自然災害となった東日本大震災から3年。現在も地域の人々と、他地域の様々な機関・個人との連携によって、被災した文化財等の救出活動が続けられている。
本展は、津波によって深刻な被害を受けた陸前高田市を中心とした岩手県内での取組みを紹介するもの。救出・保存活動を通じて、再び展示することが可能となった文化財の中から、地域の歴史を伝える埋蔵文化財や古文書、信仰の対象であった仏像、動植物の貴重な標本、国の登録有形文化財に指定されている陸前高田の漁ろう用具など、被災地域に存在する豊かな自然と文化を指し示す多様な資料を、それが展示されるに至るまでの救出活動や保存処置といった過程とあわせて展示。同時に、復興へ向けた博物館の取組みについても展望する。
■ 特集展示「2011.3.11 平成の大津波被害と博物館 ―被災資料の再生をめざして―」
【会期】 2014年2月8日(土)~3月23日(日)
【会場】 東京都江戸東京博物館 常設展示室5階・第2企画展示室 (東京都墨田区横網1-4-1)☎03-3626-9974
【休館】 月曜
【開館時間】 9:30~17:30 土曜日は9:30~19:30 (入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般600円 大学生480円 中学生(都外)・高校生・65歳以上300円 中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童以下無料
【関連リンク】 東京都江戸東京博物館
「新美術新聞」2014年1月21日号(第1334号)2面より