越後妻有地域の里山を舞台に、2000年より3年に1度開催されている国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。その会場となる大地の芸術祭の里では、現在「大地の芸術祭の里 越後妻有2014冬」が開催中だ。一面の銀世界に展開される冬ならではのアートプログラムが、越後妻有の新たな魅力に気付かせてくれるだろう。
今回の会場は、越後妻有里山現代美術館[キナーレ]、まつだい「農舞台」、ナカゴグリーンパークの3箇所。キナーレでは初の冬の企画展である「Lights in Snowland」を開催中。雪に閉ざされる土地に住む人々が抱く様々な思いを切り口に、大巻伸嗣、木村崇人、高橋匡太、中村敬、松尾高弘が作品を展示している。会期中の土・日曜、祝日には関連プログラム「冬のあそび場」を実施。会期は3月23日(日)まで。詳細については同館HPを参照のこと。
また、十日町市松代の総合文化施設・まつだい「農舞台」(まつだい雪国農耕文化村センター)内ギャラリーでは、美術評論家の福住廉氏がキュレーションする65歳以上が参加対象の展覧会「里山の限界芸術vol.5 おきなとおうな『越後妻有シルバーアート2013』展」を3月30日(日)まで開催。3月1日(土)・2日(日)には、福住氏らが演出・出演する「雪の運動会」、新潟現代美術家集団GUNの流れを汲むアートグループ・新潟ユニットによる「雪アートプロジェクト」が予定されている。
そして、美しい芝生が広がり、家族連れの憩いの場としても親しまれるナカゴグリーンパークでは、3月1日(土)、越後妻有の雪原を舞台に打ちあがる花火と高橋匡太によるLEDの花畑「Gift for Frozen Village 2014」が、雪の世界を幻想的に彩る「越後妻有 雪花火」が開かれる。当日には雪国の冬の食を扱う屋台も出店。越後妻有の豊かな食と雪見酒、温かいもてなしを楽しみながら、一夜限りの光の饗宴を満喫したい。
入場料は各会場ごとに異なるが、3月1日・2日のメインプログラムと「Lights in Snowland」展の入館料がセットになった共通チケット(当日大人2,200円・小中学生1,200円)が各会場や越後妻有オンラインショップなどで販売中。
■ 大地の芸術祭の里 越後妻有2014冬
【会期】 2014年1月~3月
【メインイベント】 2014年3月1日(土)・2日(日)
【会場】 越後妻有里山現代美術館[キナーレ]、まつだい「農舞台」、ナカゴグリーンパーク
【関連リンク】 「越後妻有 大地の芸術祭の里」HP
「新美術新聞」2014年2月11日号(第1335号)2面より