【受賞】 第13回 KAJIMA 彫刻コンクール、入賞作品が決定

2014年03月11日 18:32 カテゴリ:最新のニュース

 

鹿島建設株式会社が主催する第13回KAJIMA彫刻コンクールの入賞作品が決定した。模型応募総数198点の中から第一次審査を通過した8名(日本7名、イギリス1名)の入選者が、制作補助金40万円の支給を受けて制作した実物作品(180cm×90cm×160cm以内の大きさ、かつ重量は1.0トン以内)の中から以下の入賞作品が決定した。

 

審査員は、酒井忠康(美術評論家)、澄川喜一(彫刻家)、安田侃(彫刻家)、槇文彦(建築家)、谷口吉生(建築家)、鹿島昭一(鹿島取締相談役)の各氏。

 

金賞(賞金200万円)ウォルフガング・バットレス氏(1965年イギリス生まれ)の「SPACE」、銀賞(賞金100万円)四方謙一氏(1983年生まれ)「chrysalis」、銅賞(賞金50万円)櫻井かえで氏(1974年生まれ)「キノボリウオと空見てる」、奨励賞(賞金20万円)水田有紀氏(1988年生まれ)「星見鳥」。

 

今回の入選作品は、新たな彫刻界の潮流を反映し、テーマ性・造形・素材・表現方法において多様性が高いのが特徴だった。“SPACE”という精神性の高いコンセプトを表現した金賞受賞作は、鋳造アクリルシートを素材に、シンプルなつくりながら深みがあり、同コンクールの「彫刻・建築・空間」というテーマに独自の表現で応えている点が評価された。

 

3月6日の表彰式にて(右から四方謙一氏、ウォルフガング・バットレス氏、櫻井かえで氏)

3月6日に行われた表彰式で、バットレス氏は「イギリスで制作した作品がアトリウムに置かれると、光、水、木によって変化し、生命力を得た」と述べた。建築学科で学んだ四方氏は審査員に評価された喜び、櫻井氏は制作活動を持続していくことの重みを語った。

 

入賞作品は3月8日(土)から21日(金)まで東京・赤坂の鹿島KIビルアトリウム、4月25日(金)から5月8日(木)まで大阪あすとホールにて入場無料で一般公開する。

 

 

 

【関連リンク】 第13回 KAJIMA 彫刻コンクール

「新美術新聞」2014年3月11日号(第1338号)3面より

 

 


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