美術分野の若手芸術家及び美術の専門職員に対する助成などを行う公益財団法人ポーラ美術振興財団(理事長・鈴木郷史)が、平成26年度の助成先を発表した。(1)若手芸術家の在外研修助成は18件、(2)美術館職員の調査研究に対する助成は12件、(3)美術に関する国際交流の助成は12件で、合計採択数は42件、助成金総額は9,768万円となる。採択者は以下(敬称略)。
(1)若手芸術家の在外研修助成
若手美術家の海外での研修を援助、助成し、更に活発な創作活動を奨励しようとするもの。
・宇多 奈緒 (私立スクール・オブ・ビジュアル・アーツ大学芸術学部写真学科学士課程写真専攻)
・宇多村 英恵 (ロンドン芸術大学大学院ファインアート専攻)
・奥村 雄樹 (東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了)
・小田 香 (ホリンズ大学教養学部映画専攻)
・加藤 大介 (東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了)
・佐伯 洋江 (京都精華大学美術学部デザイン学科)
・志水 明保 (国立ベルリン芸術大学芸術学部美術学科造形芸術専攻修士課程修了)
・志村 健太郎 (東京工芸大学芸術学部映像学科)
・當麻 ゆき子 (東京造形大学映像芸術コース/多摩美術大学博士前期課程デザイン専攻グラフィックデザイン領域インステレーション研究)
・高木 こずえ(東京工芸大学芸術学部写真学科)
・中嶋 浩子 (武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科クラフトデザインコーステキスタイル専攻)
(2)美術館職員の調査研究助成
美術館等に勤務する学芸員等専門職員の調査研究を援助、助成し、美術館職員の資質の向上をはかるとともに、美術館の発展に寄与しようとするもの。
・石沢 俊 (神戸市立博物館 学芸員)
・神山 亮子 (府中市美術館 学芸員)
・菅野 晶 (青森県立美術館 学芸主査)
・木村 理恵子 (栃木県立美術館 主任研究員)
・高 晟埈 (新潟県立万代島美術館 主任研究員)
・河野 実 (鹿沼市立川上澄生美術館 館長)
・谷口 英理 (国立新美術館 学芸課情報資料室 アソシエイトフェロー)
・鶴見 香織 (東京国立近代美術館 主任研究員)
・中松 満始 (千葉県立美術館 主任上席研究員)
・橋本 梓 (国立国際美術館 学芸課 研究員)
・籾山 昌夫 (神奈川県立近代美術館 主任学芸員)
・山田 真規子 (姫路市立美術館 学芸員)
(3)美術に関する国際交流助成
美術に関する国際的な活動を援助、助成し、文化交流の活性化に寄与しようとするもの。
・「ヨコハマトリエンナーレ2014国際シンポジウム『アジア地域の国際展が作り出してきたもの、未来に残していくもの』」(横浜美術館・9月6日~7日)
・那覇市の各地を拠点とするアジア若手作家の国際交流展並びにシンポジウム
(沖縄コンテンポラリーアートセンター・7月20日~9月21日)
・中島由夫シンドローム展
([仙台]ギャラリーターンアラウンド・9月20日~28日/[東京]美術学校・11月8日~15日)
・大竹伸朗展
([ロンドン]パラソル・ユニット現代美術財団・10月3日~12月19日)
・アクチニウム―核をめぐる文化(仮)
(札幌市内・7月19日~8月3日)
・メキシコと日本 それぞれの視点 移民と文化変容(仮)
(神戸市立海外移住と文化の交流センター・10月16日~12月28日)
・フェルトシュテルケ・インターナショナル2014
([ドイツ]エッセン・6月26日~7月3日/[フランス]マルセイユ・7月4日~11日/京都芸術センター・9月13日~20日)
・PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015
(京都市美術館/京都府京都文化博物館・3月7日~5月10日)
・東アジア写真文化国際フォーラム
(北海道、東川町文化ギャラリー他・9月20日~21日)
・第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014
(福岡アジア美術館全館、周辺地域・9月6日~11月30日)
・「100のアイデア、あしたの島。―アートはより良い社会のために何ができるのか?―」第2期、第3期
(尾道市内、百島他・4月5日~5月11日/9月6日~10月13日)
・アートとサイエンスのあいだ vol.2
(西アフリカ、ブルキナファソ国立博物館・8月23日~9月14日)
【関連リンク】 公益財団法人 ポーラ美術振興財団
「新美術新聞」2014年4月21日号(第1342号)3面より