財団法人 花王芸術・科学財団(理事長・尾﨑元規)が平成26年度の助成先、及び「第8回美術に関する研究奨励賞」受賞者を発表した。
一定の芸術水準を有するプロの団体の美術・音楽活動などに対して助成する芸術文化部門は、196件の応募の中から65件(3,900万円)を決定した。内訳は美術展覧会27件(1,900万円)、音楽公演34件(1,840万円)、音楽の研究4件(160万円)。また、美術に関する専門的研究で一定の成果を挙げた45歳以下の若手研究者に授与する「美術に関する研究奨励賞」は、石川義宗氏(東洋美術学校デザイン研究室専任講師)と並木秀俊氏(東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻助教)の2氏が選ばれた。美術展覧会の助成対象は以下(企画名称・団体名・開催時期の順)。
・「没後50年松林桂月」展
(練馬区立美術館・4月13日~6月8日)
・「画家たちの上京物語」
(画家たちの上京物語展実行委員会・7月19日~8月31日)
・「生誕100年 矢﨑博信展(仮)」
(株式会社 地域文化創造[茅野市美術館]・7月26日~8月31日)
・「カスヤの森現代美術館 開館20周年記念 来日30周年『ヨーゼフ・ボイス』」
(カスヤの森現代美術館・8月1日~10月12日)
・「町立久万美術館2014年度自主企画展『孤高の道-馬越舛太郎』」
(町立久万美術館・9月13日~11月24日)
・「大貝彌太郎遺作展PART2」
(水巻町歴史資料館・10月4日~11月3日)
・「生誕140年後・没後60年記念 水彩表現の開拓者 三宅克己回顧展」
(徳島県立現代美術館・10月11日~12月7日)
・「原口×川俣×柳」・「100のアイデア、あしたの島」
(広島アートプロジェクト実行委員会・5月1日~9月30日/10月12日~2015年1月15日/4月6日~5月11日/10月12日~11月15日)
・「若木くるみ展(仮)」
(坂本善三美術館・7月29日~8月31日)
・「福島現代美術ビエンナーレ2014」
(福島現代美術ビエンナーレ実行委員会・8月6日~31日)
・「プライベート・ユートピア ここだけの場所 ブリティッシュ・カウンシル・コレクションにみる英国美術の現在」(公益財団法人 伊丹市文化振興財団[伊丹市立美術館]・4月12日~5月25日)
・「永井一正 ポスター・ライフ1957-2014(仮)」
(富山県立近代美術館・4月19日~6月1日)
・「松本瑠樹コレクション ユートピアを求めて ポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム(仮)」
(公益財団法人せたがや文化財団[世田谷美術館]・9月30日~11月24日)
・「映像芸術祭”MOVING 2015」
(MOVING実行委員会・2015年2月上旬予定)
・「開館50周年記念『横浜市民ギャラリーの50年』(仮)」
(横浜市民ギャラリー[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]・10月10日~29日)
・「札幌国際芸術祭2014『2014都市と自然』」
(創造都市さっぽろ国際芸術祭実行委員会・7月19日~9月28日)
・「BIWAKOビエンナーレ2014 泡沫~Utakata~」
(特定非営利活動法人エナジーフィールド・9月13日~11月9日)
・「PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015」
(京都国際現代芸術祭組織委員会・2015年3月7日~5月10日)
・「高松次郎ミステリー展(仮)」
(独立行政法人国立美術館 東京国立近代美術館・12月2日~2015年3月1日)
・「信濃の国 原始感覚美術祭2014‐氷のうたがき」
(原始感覚美術祭実行委員会・8月2日~9月7日)
・「第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014」
(第5回福岡アジアトリエンナーレ実行委員会・9月6日~11月30日)
・「いわさきちひろ×佐藤卓展」
(公益財団法人いわさきちひろ記念事業団・8月6日~11月3日)
・「服部恒雄とJAPAN牛窓国際交流祭の軌跡(牛窓・亜細亜藝術交流祭)」
(NGO牛窓・亜細亜藝術交流祭実行委員会・8月22日~9月21日)
・「てさぐる」
(秋田公立美術大学「てさぐる」展実行委員会・11月15日~30日)
・「国際陶磁器フェスティバル美濃’14」
(国際陶磁器フェスティバル美濃実行委員会・9月12日~10月19日)
・「KYOTO版画2014 日本・オーストラリア国際版画展」
(版画京都展実行委員会・10月28日~11月9日/11月29日~12月7日)
・「Nakagin AIR 2014~中銀レジデンス」
(銀座たてもの展実行委員会・10月3日~13日/10月18日~11月3日/11月中)
【関連リンク】 公益財団法人 花王芸術・科学財団
「新美術新聞」2014年4月11日号(第1341号)3面より