ジャポニスム学会(馬渕明子会長)は、第2回(2014年度)ジャポニスム学会展覧会賞を「没後100年 徳川慶喜展」の業績に対し贈ると発表した。
同展は「松戸市制70周年記念事業 没後100年 徳川慶喜」(2013年10月5日~12月15日、松戸市戸定歴史館)、「徳川家康検証400年記念事業 徳川慶喜」(2013年11月2日~12月15日、静岡市美術館)。その出品内容は絵画・写真・版画・書・資料等の計402点。担当キュレーターは齋藤洋一・松戸市戸定歴史館館長補佐/学芸員、吉田恵理・静岡市美術館学芸課係長、大石沙織・同学芸員。受賞理由として本賞趣旨のうち、「日本と海外の文化交流」における貢献で評価すべきものであった。
2会場で開かれた本展の出品作品・資料による12のセクション展示、図録では全183頁ほぼ全てに附せられた詳細な解説は、3者による。展覧会はその壮大、複雑な内容が大変丁寧に分かり易く構成、作成され、熱意の感じられるものであった。
「新美術新聞」2014年4月21日号(第1342号)3面より