「新美術新聞」2014年6月11日号(第1346号)を発行しました。
トップは三菱一号館美術館で6月14日より開催される「冷たい炎の画家 ヴァロットン展」。スイス・ローザンヌに生まれたフェリックス・ヴァロットンは、モーリス・ドニやボナール、ヴュイヤールらとともに前衛芸術家集団「ナビ派」に参加し、19世紀末のパリの芸術に重要な役割を果たしました。しかし、その類稀な個性はナビ派においてすら“異端”とされ、近年まで正当な評価がなされてきませんでした。今展は、昨年のパリを皮切りに世界4会場を回る国際巡回展で、日本においては初の回顧展。パリのオルセー美術館やスイスのヴァロットン財団の協力により、世界各国から集められた貴重な作品が一堂に会する貴重な機会となります。ご寄稿は同館学芸員の杉山菜穂子さんです。
◆2014年6月11日号のラインナップ
【展覧会紹介】
冷たい炎の画家 ヴァロットン展(三菱一号館美術館/寄稿=三菱一号館美術館学芸員・杉山菜穂子さん)、没後90年 鉄斎 TESSAI(出光美術館/寄稿=美術史家・島尾新さん)、井上萬二白磁展―名陶無雑―(和光ホール)、―表具と共に―岸野圭作日本画展(日本橋髙島屋6階美術画廊)ほか
【美術界ニュース】
「第63回 全国美術館会議総会 開かれる」、「文化審議会第12期文化政策部会 第2回本格審議進む」、「第56回ヴェネチア・ビエンナーレ出品作家に塩田千春氏」ほか
【好評連載】
PARIS発=安部雅延「ベル・エポックの意味」
【コラム・寄稿】
日々好日=小川国亜起(日本画家、日本美術院特待)
【グラフ】
第100回記念 光風会展、第53回目 日本現代工芸美術展、第44回 日彫展ほか
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