国内有数の観光地・箱根に昨年開館した岡田美術館が、中国・上海の国立美術館・劉海粟(りゅうかいぞく)美術館との姉妹提携を発表した。6月16日に都内で開かれた提携調印式には、岡田美術館の小林忠館長、実業家で同館のコレクションを形作った岡田和生名誉館長、そして劉海粟美術館の張堅館長、沈虎副館長らが出席した。
劉海粟美術館は、中国の近代美術を代表する画家であり近代的な美術教育の基礎を築いた劉海粟(1896~1994)の功績をたたえ、中国では初めて個人名が冠された国立美術館である。同氏は日本との結びつきも強く、3度の来日で日本の作家との交流や個展開催などを行ってきた。
姉妹提携を記念し、岡田美術館では7月3日より特別記念展を開催。中国美術の粋ともいえる「玉器」の名品が初公開される。今後、お互いの美術館で収蔵品を展示することなどが予定される。
「―中国人の魂―玉器の名品/併設 特集 かわいい生き物たち」展
【会期】 2014年7月3日(木)~9月30日(火)
【会場】 岡田美術館(神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493―1)☎0460―87―3931
【休館】 会期中無休
【開館時間】 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般・大学生2800円 小中高生1800円
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「新美術新聞」2014年7月11日号(第1349号)3面より
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