「新美術新聞」2014年6月1日号~6月21日号に掲載された美術館や画廊、団体のオープン情報や移転、休館情報、人事、訃報などをお伝えします。
【移転】
■ 駿府博物館 (静岡市葵区紺屋町15-4)が、建物の老朽化に伴い6月29日を以って業務を停止。静岡新聞放送会館(静岡市駿河区登呂3-1-1)4階に10月に移転オープンする。
■ ギャラリー雄美 (代表・早坂義雄)
新住所:〒260-0013 千葉市中央区中央4-14-1 千葉不動産ビル ☎043-301-4833
■ 山北光運堂 (代表取締役・山北信雄、山北清)
新住所:〒600-8029 京都市下京区寺町通五条上る西端詰町786-3 ☎075-343-2300
■ 行動美術協会 本部事務所
新住所:〒130-0012 東京都墨田区太平4-17-13シティーハイム303 山口実方 ☎03-3624-8420
■ サロン・ド・トーキョー 事務局
新住所:〒225-0005 横浜市青葉区荏子田1-2-5 岡﨑まりこ方 ☎045-904-9185
■ 新制作協会 事務所
新住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿6-28-10大阪屋ビル202 ☎03-6233-7008
■ 新協美術会 事務局
新住所:〒348-0002 埼玉県羽生市名779 斎藤栄一方 ☎048-565-0235
■ 主体美術協会 事務局
新住所:〒115-0055 東京都北区赤羽西6-34-8 﨤町勝治方 ☎03-6326-9262
【人事】
■ 株式会社 東京美術倶楽部(東京都港区新橋6-19-15)では、著作権管理委員会事務局長の今野怜子氏が3月末日を以って退任。後任として井田壮峰氏が事務局長に就任した。
【組織】
■ 財団法人 池田記念財団(事務局長:佐藤吉昭)が、本年4月1日を以って公益財団法人へ移行。これに伴い名称を「公益財団法人 池田記念スポーツ文化財団」に変更した。同財団が運営する「池田記念美術館」(新潟県南魚沼市)の名称は変わらず。
【訃報】
■ 内山武夫(うちやま・たけお)氏=美術評論家、元京都国立近代美術館長
4月5日、胃がんのため死去。74歳。兵庫県出身。東京国立近代美術館次長を経て、1998年から2005年まで京都国立近代美術館長を務めた。明治から昭和初期の日本画に詳しく著書に『竹内栖鳳』『上村松園』などがある。
■ 田中岑(たなか・たかし)氏=洋画家、春陽会会員
4月12日、前立腺がんのため死去。93歳。香川県出身。1939年東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学するも海老原喜之助のすすめで日本大学に転入、42年同大学芸術学部卒業。戦後50年より春陽展出品(以降毎年出品)。53年春陽会会員となる。57年具象画家の登竜門と呼ばれた第1回安井賞を受賞し、具象絵画の在り方をめぐって美術界に多くの波紋を投げかけた。淡い色調の画風で知られ、油彩表現の可能性を追求した。
■ 丹羽和子(にわ・かずこ)氏=洋画家、新制作協会会員
4月14日、急性肺炎のため死去。90歳。愛知県出身。1944年女子美術専門学校(現・女子美術大学)卒業。49年新制作展初入選。62年同展新作家賞を受賞(同63・66年)。67年新制作協会会員となる。女性の内面を掘り下げた風刺的でシュールな作品で知られた。東京新聞名作シリーズ「坊ちゃん」「吾輩は猫である」の挿絵を担当した。
■ 山崎富治(やまざき・とみじ)氏=山種美術館名誉館長、元山種証券(現・SMBCフレンド証券)会長
4月16日、肺炎のため死去。88歳。東京都出身。山種証券の社長、会長を歴任。1976年山種美術館館長、2007年同館名誉館長を務めた。
■ 市村・緑郎(いちむら・ろくろう)氏=彫刻家、日本藝術院会員、日展常務理事、日本彫刻会常務理事、白日会常任委員
4月27日、間質性肺炎のため死去。78歳。茨城県出身。東京教育大学(現・筑波大学)在学中の1961年日展初入選。卒業後は日展、日彫展、白日展を中心に発表、受賞を重ねる。77年文部省在外研究員として渡欧。2003年日展内閣総理大臣賞を受賞。06年日本藝術院賞。08年日本藝術院会員となる。写実的な人体表現を追求するとともに、日本彫刻会理事長や白日会常任委員、日展常務理事を歴任、埼玉大学や崇城大学で長年にわたり後進の指導にもあたった。晩年は裸婦像を黒漆で仕上げる端正な作品を発表した。
■ 加藤弥寿子(本名:加藤安子/かとう・やすこ)氏=日本画家、日本文人画府会長
4月28日、老衰のため死去。96歳。東京都出身。1974年日本文人画府に入会。83年日本文人画府で女性初の文部大臣賞を受賞。2002年全国水墨画秀作展文部科学大臣賞受賞。日本文人画府の要職を歴任し、画集なども刊行した。
■ 浅井秀水(あさい・しゅうすい)氏=日本画家、日展会友
5月9日、腎膿瘍のため死去。94歳。長野県出身。1939年女子美術専門学校(現・女子美術大学)卒業。52年伊東深水に師事する。63年日展初入選。77年日展会友となる。伝統的な美人画や現代女性を題材にした多彩な作品を描いた。
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