アート、エンターテインメント、アニメ―ション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供する文化庁メディア芸術祭。昨年度(第17回)は過去最多となる世界84の国と地域から4347点の応募があるなど、国際的なフェスティバルへと成長を続けている。
18回目となる今回は過去1年間(2013年9月13日~2014年9月2日)に完成または発表された作品を対象にプロ、アマチュア、自主制作、商業作品を問わず世界中から広く募集。審査委員による審査を経て、部門ごとに大賞、優秀賞、新人賞、審査委員会推薦作品、および功労賞が11月下旬に発表される。
【募集期間】
2014年7月7日(月)~9月2日(火) 日本時間18:00必着
※注目作品の情報受付=2014年7月7日(月)~8月3日(日)
【募集部門】
■アート部門
デジタル技術を用いて作られたアート作品
[インタラクティブアート、メディアインスタレーション、映像作品、映像インスタレーション、グラフィックアート(デジタル写真を含む)、ネットアート、メディアパフォーマンス等]
■エンターテインメント部門
デジタル技術を用いて作られたエンターテインメント作品
[ゲーム(テレビゲーム、オンラインゲーム等)、映像・音響作品(ミュージックビデオ、自主制作・広告映像等)、空間表現(特殊映像効果・演出、パフォーマンスを含む)、ガジェット(プロダクト、ツールを含む)、ウェブ(ウェブプロモーション、オープンソースプロジェクトを含む)、アプリケーション等]
■アニメーション部門
アニメーション作品
[劇場アニメーション、短編アニメーション、テレビアニメーション、オリジナルビデオアニメーション(OVA)等]
■マンガ部門
マンガ作品
[単行本で発行されたマンガ、雑誌等に掲載されたマンガ(連載中の作品を含む)、コンピュータや携帯情報端末等で閲覧可能なマンガ、同人誌などの自主制作のマンガ等]
【応募条件】 2013年9月13日(金)~2014年9月2日(火)の間に完成、または発表された作品
【応募】 文化庁メディア芸術祭公式サイト、または郵送にて応募
【賞】
部門ごとに大賞1作品、優秀賞4作品、新人賞3作品を選定。また、審査委員会の推薦により、メディア芸術分野に貢献のあった人物に対して、功労賞が贈呈される。
メディア芸術祭賞(文部科学大臣賞)
大 賞: 賞状、トロフィー、副賞60万円
優秀賞: 賞状、トロフィー、副賞30万円
新人賞: 賞状、トロフィー、副賞20万円
功労賞: 賞状、トロフィー
【審査委員】
■アート部門
植松由佳(国立国際美術館主任研究員)、岡部あおみ(美術評論家)、佐藤守弘(視覚文化研究者/京都精華大学教授)、高谷史郎(アーティスト)、三輪眞弘(作曲家/情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授)
■エンターテインメント部門
飯田和敏(ゲーム作家/デジタルハリウッド大学教授)、宇川直宏(現在美術家/京都造形芸術大学教授/DOMMUNE主宰)、久保田晃弘(アーティスト/多摩美術大学教授)、東泉一郎(デザイナー/クリエイティブディレクター)、米光一成(ゲームデザイナー/立命館大学教授)
■アニメーション部門
大井文雄(アニメーション作家)、小出正志(アニメーション研究者/東京造形大学教授)、髙橋良輔(アニメーション監督)、森本晃司(アニメーション監督)、和田敏克(アニメーション作家)
■マンガ部門
伊藤剛(マンガ評論家/東京工芸大学准教授)、犬木加奈子(マンガ家/大阪芸術大学客員教授)、斎藤宣彦(編集者/マンガ研究者)、すがやみつる(マンガ家/京都精華大学教授)、ヤマダトモコ(マンガ研究者)
【選考委員(アート部門)】
工藤健志(青森県立美術館学芸員)、小町谷圭(メディアアーティスト/札幌大谷大学講師)、田坂博子(東京都写真美術館学芸員/恵比寿映像祭キュレーター)、中尾智路(福岡アジア美術館学芸員)、西川美穂子(東京都現代美術館学芸員)、松井茂 (詩人/東京藝術大学芸術情報センター助教)、鷲田めるろ(金沢21世紀美術館キュレーター)
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