「東博的亜細亜旅」、今はじまる
今秋、東京国立博物館では東洋美術を満喫できる特別企画「アジアフェスinトーハク!」が開催される。同企画は日中韓の陶磁器の名品が勢ぞろいする特別展と、同館が誇る東洋美術コレクションの中から優品を展示する総合文化展、そしてアジアフェスを盛り上げる様々なイベントによって構成。
特別展「東アジアの華 陶磁器名品展」は日本・中国・韓国の国立博物館が合同で実施する初めての国際共同展となり、東アジアを代表する陶磁器が一堂に会する。東博は縄文時代の土器から江戸時代の色絵磁器までの名品を、中国国家博物館は唐三彩などを中心に、また韓国国立中央博物館は高麗青磁のコレクションを中心に展示。各国15件ずつ、計45件が出品され、各国に共通するやきものの歴史、技術発展など相互に影響してきた歴史に触れながら3ヵ国の文化的つながりを感じることができる。
また総合文化展「博物館でアジアの旅」では東洋館の魅力を余すところなく紹介。
東博史上初のイベントとして「井浦新と楽しむアジアの仏像の旅」と題したイブニングトーク(10/3)や、「博物館でYOGA体験」(10/4、5、8、9)、韓国と中国の伝統芸能公演(10/4、5)、「親子でぶつぞう探検inナイトミュージアム」(10/12)、スペシャルガイドツアー「60分でめぐるアジア美術の旅」(10/1、2、4、5、8~10、12、13)など様々な試みが予定されている。
■特別展「東アジアの華 陶磁器名品展」
【会期】 9月20日(土)~11月24日(月・祝)
■総合文化展「博物館でアジアの旅」
【会期】 9月30日(火)~10月13日(月・祝)
【会場】 東京国立博物館(東京都台東区上野公園13-9) ☎ 03-5777-8600
【関連リンク】 東京国立博物館
「新美術新聞」2014年7月11日号(第1349号)2面より