10/4-11/30 国東半島とアートが出会う
今秋、大分県北東部に位置する国東半島を舞台に開催される「国東半島芸術祭」。その記者会見が7月10日に大分県東京事務所で行われた。
会見では冒頭に同芸術祭実行委員会会長で大分県副知事の二日市具正氏が挨拶。「国東半島は恵まれた自然と神仏習合の歴史ある文化が育まれた地域。アートを入口として国東地域の魅力に出逢い、体感していただく。それを芸術文化の振興あるいは地域の活性化につなげていきたい」と抱負を語った。
続いて総合ディレクター・山出淳也氏がプログラム概要を説明。「2012年より準備を重ねてきた芸術祭がいよいよ今年開催されることを嬉しく思う」とし、芸術祭の柱である「サイトスペシフィックプロジェクト」、「パフォーマンスプロジェクト」、「レジデンスプロジェクト」の3つを紹介した。
「サイトスペシフィックプロジェクト」では香々地、並石、千燈、真玉、岐部、成仏の6地域が会場となり、オノ・ヨーコ、アントニー・ゴームリー、川俣正、宮島達男など国際的に活躍するアーティストの作品が、固有の場所と対話するようなかたちで展示される。
■香々地プロジェクト 参加アーティスト:オノ・ヨーコ、チェ・ジョンファ
■並石プロジェクト 参加アーティスト:勅使川原三郎
■千燈プロジェクト 参加アーティスト:アントニー・ゴームリー
■真玉プロジェクト 参加アーティスト:チームラボ
■岐部プロジェクト 参加アーティスト:川俣正
■成仏プロジェクト 参加アーティスト:宮島達男
また「パフォーマンスプロジェクト」ではディレクターに中村茜氏を迎え、勅使川原三郎や飴屋法水といった作家が手掛ける3作品を上演。遠藤水城氏がディレクターを務める「レジデンスプロジェクト」では展覧会「希望の原理」ほかウェブサイトプロジェクト「国東半島.jp」を展開。現地で滞在制作したアーティストの表現の集積と散逸の過程を展覧会とウェブで見せていく。
山出氏は「作品を通して場の力を体験していくことを重要視している。作品だけを鑑賞し、写真を撮って巡っていくようなやり方ではなく、その地域を時間をかけて歩いていただく。その体験を通して色々なことを感じてほしい」と抱負を述べ、消費型ではない新しい芸術祭を目指す姿勢を見せた。
■国東半島芸術祭
【会期】 10月4日(土)~11月30日(日)
【会場】 大分県豊後高田市・国東市各所
【休場】 水曜
【料金】 無料(一部有料)
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