2016年に開催される「あいちトリエンナーレ2016」の芸術監督が、写真家・著述家で多摩美術大学教授の港千尋氏に決定した。
港氏の芸術監督就任は、本年7月1日に設置された五十嵐太郎、高階秀爾、建畠晢、馬場駿吉、松村公嗣、峯村敏明の各氏からなる芸術監督選考委員会の推薦によるもの。7月25日に開かれた実行委員会運営会議にて選任するが決定した。今後は、10月にテーマ・コンセプト、2015年3月に企画概要の発表をそれぞれ予定している。
港氏は1960年神奈川県生まれ(53歳)。早稲田大学政治経済学部を卒業後はパリを拠点とし、群衆や記憶など文明論的テーマを持ちつつ、研究、作品制作、展覧会、出版、キュレーションなど幅広い活動を続けている。2006年「釜山ビエンナーレ」、2012年「台北ビエンナーレ」で共同キュレーターを務め、2007年の「ヴェネチアビエンナーレ国際美術展」では日本館コミッショナーを担当。2003年より多摩美術大学情報デザイン学科教授。2013年に国際交流基金国際展事業委員に就任している。
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