「明日の日本画を求めて」をテーマにする、全国公募展「第6回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」(主催 豊橋市・豊橋市美術博物館)が本年開催され、各賞が発表された。入賞・入選作は、8月23日より豊橋市美術博物館に展示される。
応募点数264点より星野眞吾賞(大賞)に選ばれたのは、漆原夏樹氏の「彼女の風景」。漆原氏は1977年神奈川県生まれ。東京藝術大学大学院を修了後、ギャラリー広田美術などでの個展を中心に発表してきた。審査員長の吉田俊英・豊田市美術館館長は、その筆力、構成力を評価し、「大いに将来が期待される」と選評。漆原氏は「受賞をご褒美ではなく一つの試練として、自分の絵を研き続けていきたい」とコメントしている。副賞は200万円。
また、準大賞には高村総二郎氏の「0306」、優秀賞には川島優氏の「Inside」が選ばれた。ともに副賞は100万円となる。
今展は、愛知県豊橋市に生まれ、日本画の可能性を探求し続けた星野眞吾(1923~97)が、後進の支援・育成を目的に私財を寄附したことをきっかけとして、99年より開催。三瀬夏之介、田中武など実力派作家を輩出している。
入選者(47名)
毛利美穂[審査員推奨 吉田俊英]
山本有彩[審査員推奨 菊屋吉生]
安藤陽子[審査員推奨 佐藤道信]
北口広美[審査員推奨 野地耕一郎]
古家野雄紀[審査員推奨 三頭谷鷹史]
中島愼一 和田ひとえ 鈴木敬三 伏屋友賀 田鶴濱洋一郎 四宮義俊 青木惠 三上研治 小川暁雄 塚原千晶 米田昌功 渋谷七奈 永井美名 笠井遥 財田翔悟 柴田梓 石原葉 中澤美和 山嵜雷蔵 佐久間友香 井上知美 斎藤詩歩美 山本真澄 竹内めぐみ 金子朋樹 山口裕子 マツダジュンイチ 湊智瑛 田住真之介 安田萌音 宇城翔子 渡辺崇 森博幸 いのうえあい 阿部早苗 荒木孝典 佐藤真美 八木佑介 池上武男 菊池円 吉岡順一 佐藤学 (受付番号順)
第6回トリエンナーレ豊橋
星野眞吾賞展 ―明日の日本画を求めて―
【会期】 2014年8月23日(土)~9月21日(日)
【会場】 豊橋市美術博物館(愛知県豊橋市今橋町3-1)TEL 0532―51―2882
【休館】 月曜、ただし9月15日(月)開館、9月16日(火)休館
【開館時間】 9:00~17:00
【料金】 無料
【関連リンク】 豊橋市美術博物館
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