西野達/長谷川祐子/李龍雨
東京藝術大学では文化庁委託事業「平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」の一環として10月に3つの講演会を実施する。共通するテーマは「現代アートの社会実践」。10月3日には「西野達 逆転/TATZU NISHI-INVERSION」と題し、現代美術家の西野達氏が講演。公共空間へのアプローチで知られ、人々を巻き込む大胆で冒険的なプロジェクトで知られる作家が現代社会とアートの関係に迫る。
また11日は東京都現代美術館学芸員・長谷川祐子氏を招き「グローバル時代のアート、キュレーション:日本という立場から」を開催。日本人キュレーターとしてこれまでイスタンブール、サンパウロ、シャルジャといった新興地域のビエンナーレのキュレーションを行った体験と、日本の作家が海外でどのように受容されているかを報告、検証する。文化庁派遣の文化交流使としてのヨーロッパ調査の報告も行われる。
25日は光州ビエンナーレ財団理事でキュレーターの李龍雨(イ・ヨンウ)氏による「光州ビエンナーレの20年」。同氏はグローバルに活躍する現代アートの代表的なキュレーターであり、光州ビエンナーレの創立ならびに2004年の芸術監督を務めた後、2008年の就任より現在まで、光州ビエンナーレ財団代表理事、統括ディレクターとして活動。2014年に世界ビエンナーレ協会ディレクターに就任した。同講演ではアジアで最も長い実績を持つ同ビエンナーレの意義と将来を語る。
■西野達「西野達 逆転/TATZU NISHI-INVERSION」
【日時】10月2日(木) 18:00~20:00(17:30開場)
■長谷川祐子「グローバル時代のアート、キュレーション:日本という立場から」
【日時】10月11日(土) 15:30~17:00(15:00開場)
■李龍雨「光州ビエンナーレの20年」
【日時】10月25日(土) 15:30~17:00(15:00開場)
いずれも会場は東京藝術大学美術学部中央棟第一講義室。入場は無料。問合せは「次代の文化を創造する新進芸術家育成事業事務局」shinshinoffice.2014@gmail.com