【イベント】東京都現代美術館で開館20周年記念シンポジウム「歴史の配合」開催

2014年10月24日 13:00 カテゴリ:最新のニュース

 

2015年に開館20周年を迎える東京都現代美術館では「フルクサス・イン・ジャパン 2014」(4月)を皮切りに様々なイベント、展覧会が開催中。その一環として11月3日(月・祝)に記念シンポジウム「歴史の配合」が行われる。

 

 

同シンポは現在のアジア太平洋地域における美術とその言説を考察するフィールドとして、「歴史」に向き合うアーティストや研究者の実践に焦点を当てるもの。発表では、国家という枠組みを超え、地域的に交差する歴史的文脈を探求するアーティストたちの仕事や、西洋的モダニズムに対抗して形成された美術史を見直す美術史家の研究や、組織の実践を取り上げる。知識として体系化された歴史に批評的に対峙し、そこに内在する力学を様々な角度から検証することで、新たな記憶と知の様相を表出させる試み。

 

発表に続くディスカッションでは、このような知を開いてゆく実践が、この地域における社会文化的状況や芸術生産に対する理解をどのように更新しうるかについて話し合う。スピーカーは以下の通り。

 

スピーカー

パトリック・D・フローレス 美術史家/フィリピン大学ディリマン校美術学部教授(マニラ)

「東南アジアにおける美術史と現代性について」

 

堀川理沙 シンガポール国立美術館 シニアキュレーター(シンガポール)

「接続と拮抗の現場-シンガポール国立美術館『東南アジアギャラリー』をつくるなかで

 

ルーベン・キーハン クイーンズランド州立美術館 アジア現代美術 キュレーター(ブリスベン)

「蓄積された知と共に変容する実践

―アジア・パシフィック・トリエンナーレにおける現代性」

 

キャロル・インファ・ルー インディペンデント・キュレーター/ライター(北京)

「再訪と厚い記述-中国現代美術における社会主義リアリズムの遺産について」

 

サイモン・スーン 美術史家/シドニー大学博士課程在籍(シドニー)

「批評的歴史編集としての現代美術-写真という括りを通して」

 

 

【日時】11月1日(土) 11:00~17:00

【会場】東京都現代美術館地下2階 講堂

【定員】200名(メールまたは電話による事前申込制/先着順)

【料金】無料

【言語】英語/日本語(同時通訳あり)

【申込方法】

10月31日(金)までに、件名を「シンポジウム参加希望」とし、symposium@mot-art.jpまでメールにて申込み。メール本文には(1)氏名とふりがな、(2)返信用メールアドレスを記入のこと。申込み受付完了、または定員に達した旨が返信される。電話の場合は03-5245-4111(代表)へ休館日をのぞく8:30~18:00までに申込みのこと。

【関連リンク】東京都現代美術館

 


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