【ニュース】「あいちトリエンナーレ2016」テーマが決定

2014年11月04日 17:20 カテゴリ:最新のニュース

 

虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅

Homo Faber: A Rainbow Caravan

 

 

10月29日、あいちトリエンナーレ実行委員会は、2016年に開催される国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」のテーマ及びコンセプト、メインビジュアルを発表した。

 

2010年の第1回「都市の祝祭」(芸術監督・建畠晢)、2013年の第2回「揺れる大地―われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」(芸術監督・五十嵐太郎)に続く今回のテーマは、「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」。芸術監督の港千尋氏は、そのステイトメントで「創造しながら旅(キャラヴァン)を続ける人間をテーマにしたい」と冒頭に述べ、「あいちトリエンナーレは美術、映像、音楽、パフォーマンス、オペラなど現代行われている芸術活動をできる限り「複合的」に扱おうとする稀有な国際芸術祭である。これは芸術が専門化してジャンルが分化する以前に、原初的に持っていたであろう、自然界との連続性を再発見するにはまたとない機会となる。また、同時代に生きる人間が創造行為を通して自由にアイデアを交換し、その方法を知り、感動を共有する、開かれた「祝祭的」場ともなる。(中略)展覧会、舞台芸術をはじめ、さまざまな好奇心をもった人が集う多彩なイヴェントが行われる場所が、わたしたちの〈キャラヴァンサライ〉、つまり旅の疲れを癒しつつも、次なる道への旅への英気を養う家(サライ)となるのだ」と宣言している。

 

芸術監督の港千尋氏(提供:あいちトリエンナーレ実行委員会事務局)

 

また、メインビジュアルは、グラフィックデザイナーの永原康史氏によるもので、太古の色であるイエローオーカーをテーマカラーに、コンピュータによって自動生成された9つの線が並ぶデザイン。創造と探求の旅をテーマに、根源的でありながら未来に向かおうとする芸術の数々を、変化する線の集まりに重ねた。

 

今後の主な関連事業として、11月16日に愛知芸術文化センターにてシンポジウム『旅と創造』を開催。作家で詩人の池澤夏樹をゲストに迎え、港芸術監督とともに今回のテーマやコンセプトについて語り合う(参加無料、先着180名)。また、愛知県立芸術大学、名古屋芸術大学、名古屋造形大学関係の作家によるグループ展「REN-CON ART PROJECT―連茎する現代アート―」が、2015年2月17日から3月8日まで、名古屋市芸術創造センターにて。30組32名のアーティストが出品する「豊穣なるもの 現代美術 in 豊川」が、2015年1月17日から2月22日まで、豊川市桜ヶ丘ミュージアムほかで開催予定。

 

【関連リンク】 「あいちトリエンナーレ2016」公式ウェブサイト

 


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