広がる日本の原風景
水戸芸術館現代美術センターで開催中の「ヂョン・ヨンドゥ 地上の道のように」では、話題のヴァーチャルリアリティヘッドセット、オキュラス・リフトを使用したアート作品《ブラインド・パースペクティブ》が展示されている。
同作は韓国を代表する現代美術アーティスト、ヂョン・ヨンドゥと、ソウル国立大学音響研究室、そして韓国きってのITベンチャーであるClicked(クリックト)の共同開発によって完成したもの。
オキュラス・リフトを装着した来場者は、約35メートルの距離のギャラリーを歩く。オキュラス・リフトとともに来場者が装着しているビーコンから超音波が発信され、会場の位置を受容機器が把握し、来場者の進行方向にあわせてオキュラス・リフトの中の映像も変化。来場者はガレキの中を歩くが、オキュラス・リフトの中には日本の自然の原風景が広がっており、同作はその実際のものとオキュラス・リフトのヴァーチャル・リアリティ空間のギャップを考察する作品となる。
オキュラス・リフトの可能性を最大限に利用したアート作品をこの機会に楽しんでほしい。
【会期】11月8日(土)~2015年2月1日(日)
【会場】水戸芸術館 現代美術ギャラリー(茨城県水戸市五軒町1-6-8) TEL 029-227-8111
【休館】月曜、ただし祝日のとき翌日、年末年始(12月27日~2015年1月3日)
【開館】9:30~18:00(入場は閉館30分前まで)
【料金】一般800円 中学生以下・65歳以上無料
【関連リンク】水戸芸術館
■関連プログラム シンポジウム「今、私たちの隣に誰がいるのか?」
【日時】2015年1月18日(日) 14:00~17:00(開場13:30)
【会場】水戸芸術館会議場
【出演】飯田志保子(キュレーター)、窪田研二(キュレーター)、ソ・ジンソク(Alternative Space LOOP ディレクター)、シン・ボスル(トータルアートミュージアム チーフキュレーター)、相馬千秋(アートプロデューサー)、高橋瑞木(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)、チェ・キョンファ(東京都現代美術館学芸員)、チェ・ビンナ(Casco ディレクター)、ぺ・ミョンジ(Coreana Museum of Art space*C チーフキュレーター)
【定員】先着60名(同時通訳付き)
※料金は展覧会入場料に含まれる