国内の美術館では14年ぶりの個展開催
森美術館(南條史生館長)は11月20日、2015年10月に「村上隆の五百羅漢図」を開催すると発表した。同展は村上隆にとって国内で2001年から14年ぶりとなる美術館での個展となり、大きな注目を集めそうだ。
ロサンゼルス現代美術館より巡回した「©MURAKAMI」展(2007年)をはじめ、ヴェルサイユ宮殿での「MURAKAMI VERSAILLES」展(2010年)、カタールでの「Murakami-Ego」展(2012年)など、海外各国の美術館では大規模個展を開催してきた村上だが、国内での大規模な展示は2001年の東京都現代美術館「召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか」以来であり、今展は待望の展覧会となる。
「村上隆の五百羅漢図展」は、東日本大震災を機に仕上げられた高さ3メートル、全長100メートルにもおよび超大作《五百羅漢図》(2012年)を中心に、大型の彫刻や抽象絵画作品なども含めた近年の活動を紹介するもの。日本初公開となる《五百羅漢図》は村上の新たな方向性を感じさせる作品として大きな注目を集めるだろう。
今展では同作を通じて、混乱と人間の生死、宗教と芸術、さらには人間のリアリズムと本質に芸術はどれだけ肉薄していけるかという村上の問いと、その創作に迫る貴重な機会となる。
【会期】2015年10月31日(土)~2016年3月6日(日)
【会場】森美術館(東京都港区六本木6-10-1) TEL 03-5777-8600
【休館】無休
【開館】月・水~日曜10:00~22:00、火曜10:00~17:00((いずれも最終入館時間は閉館の30分前まで)
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