「新美術新聞」2014年11月1日号~11月21日号に掲載された美術館や画廊、団体のオープン情報や移転、休館情報、人事、訃報などをお伝えします。
【訃報】
■ 笠青峰(りゅう・せいほう)氏=日本画家、無所属
8月27日死去。77歳。福岡県出身。藤田隆治に師事。67年サンフランシスコにて初個展、以降福岡、北九州、東京、札幌、海外などで個展多数開催。福岡県新人賞、西日本新聞社賞、日仏現代美術賞、日本芸術作家賞など受賞。日本の自然と四季の美を繊細に描いた。
■ 知念正文(ちねん・まさふみ)氏=洋画家、二紀会会員
9月2日死去。79歳。兵庫県出身。1954年二紀展初入選。57年神戸大学教育学部美術科卒。80年二紀会会員推挙。82年二紀展会員賞、89年第1回春日水彩画展大賞受賞。2010年兵庫県文化美術家同盟代表、11年神戸市文化活動功労賞受賞。沖縄の風土に感銘し、その風景とそこに暮らす人たちを肖像画風にとらえた。
■ 秋山巌(あきやま・いわお)氏=版画家
9月15日、老衰のため死去。93歳。大分県出身。棟方志功から版画を学び、山頭火句やふくろうを題材にした作品で知られた。
■ 大国丈夫(おおくに・たけお)氏=彫刻家、新制作協会会員
9月15日、がんのため死去。90歳。大阪府出身。東京美術学校鋳金部・塑造部、東京藝術大学彫刻科卒業。1956年新制作展新作家賞。60年新制作協会会員推挙。99年文化庁地域文化功労者表彰。2002年勲五等瑞宝章受章。
■ 弦田英太郎(つるた・えいたろう)氏=洋画家、日展会員、一水会常任委員
9月21日、肺炎のため死去。94歳。東京都出身。1942年東京美術学校油絵科卒業(藤島武二教室)、一水会展初入選。48年一水会会員推挙、日展初入選。50年日展特選。92年一水会委員推挙。93年日展会員推挙。舞妓、裸婦、バレリーナなど神秘的色香を追求した。
■ 呉斉旺(ご・せいおう)氏=水墨画家、日本・中国水墨交流協会名誉顧問、墨画新鷹会会長
9月22日、老衰のため死去。97歳。富山県出身。志村立美・内山雨海に師事。1968年墨画新鷹会結成、同会長。日本・中国水墨交流協会名誉顧問、墨美会名誉会長など水墨画団体の重職を歴任。各展文部大臣賞、内閣総理大臣賞受賞。水墨画入門書など著書多数。
■ 森本紫雪(もりもと・しせつ)氏=水墨画家、遙玄水墨画協会会長
9月22日、間質性肺炎のため死去。79歳。森本遙に師事。74~81年全日本水墨画協会展(受賞5回)、遙桃展に出品。82年遙玄展(遙桃展より改称)東京都知事賞、84年同展文部大臣奨励賞受賞。日本橋三越カルチャーサロン、NHK文化センター青山教室などで講師を務めた。
■ 津田義英(せいた・よしひで)氏=前多摩美術大学学長
9月28日、すい臓がんのため死去。73歳。神奈川県出身。多摩美術大学教授、美術学部長、07年~11年学長。
「新美術新聞」情報 http://www.art-annual.jp/news-paper/