”現代の浮世絵”「新東都名所」シリーズ第二弾
《百貨店圖 日本橋 新三越本店》や《東京圖 六本木昼図》など緻密な描写とユーモラスな表現で現代と古典の融合を図る現代美術家・山口晃が“現代の浮世絵”「新東都名所」シリーズ第2弾を発売、予約受付が始まっている。第1弾の「日本橋 改 (にほんばし あらため)」に続く今回の作品は「芝の大塔」。東京のランドマークである東京タワーと芝周辺の何気ない日常の風景の中に見せる姿を、山口晃が独特の世界観で描いた版下絵を元に、江戸の浮世絵と同様、彫師が版を彫り、摺師が一色ずつ和紙に摺り重ね、色鮮やかに仕上げる。制作はアダチ版画研究所。
今作に関して山口は「もともとでっかい電波塔な訳ですから、機能を果たした上で倒れない安全性がなくてはいけません。だから殊更に美しくしようとしていない。そこに此の上ない美しさがあります。美しくしようとも、美しく無くしようともしていない。そうなってしまった美しさ。そこが好い訳です」とコメントを寄せている。
【版種】木版画 (手摺り)
【用紙】越前生漉奉書
【画寸】392×269 mm
【額寸】580×450 mm
【部数】限定150部、エディションナンバー入 ※作品には全て山口晃の直筆サイン入り ※ナンバーの選択不可
【監修】公益財団法人 アダチ伝統木版画技術保存財団
【制作】アダチ版画研究所(彫 新實護允・岸千倉、摺 久保田憲一・京増与志夫)
【協力】ミヅマアートギャラリ―
【納期】12月20日ごろ完成予定
【販売価格】120,000円+税(額付) ※額はアダチ版画と同じ仕様のもの
【関連リンク】ミヅマアートギャラリ―、アダチ版画研究所