「魔女」に迫る展覧会、全国7会場で開催

2014年12月11日 19:34 カテゴリ:最新のニュース

 

魔女の秘密展―ベールに包まれた美と異端の真実

 

シュパンゲンベルク・グスタフ=アドルフ《ワルプルギスの夜》1862 年
ハンブルク市立美術館(ドイツ) © Hamburger Kunsthalle /bpk Photo: Elke Walford

 

しばしば童話やアニメに取り上げられるモチーフ、“魔女”。その全貌に迫る展覧会が大阪文化館・天保山で開催される。

 

ヨーロッパで古くからその存在を信じられてきた魔女は、グリム童話やアルブレヒト・デューラーら著名な画家たちの絵画などにも登場する。空想と現実の世界をたゆたうその存在は、人々を脅かし、15世紀から17世紀にかけて行われた「魔女狩り」では民衆が「魔女」に仕立て上げられ、迫害を受けた歴史もある。

 

今展ではドイツ、オーストリア、フランスの30カ所以上の美術館・博物館から貴重な作品約100点を公開。またヨーロッパの「魔女裁判」で実際に使用された道具類が初来日する。そのほかメディアインスタレーションを使った「異端審問」や「火あぶりの刑」の体験、現代日本人作家によるイラストなど、あらゆる角度から「魔女」に迫る展覧会となる。

 

(左)《ブレーフェルル(護符)》18世紀 インフィアトラー民俗学ハウス(オーストリア)
© Leitung Museum Innviertler Volkskundehaus/Clemens Mader
(右)《シェールグレーベルル(もぐらの前脚のお守り)》18世紀末 インフィアトラー民俗学ハウス(オーストリア)
© Leitung Museum Innviertler Volkskundehaus/Clemens Mader

 

(左)アルブレヒト・デューラー《空を飛ぶ魔女》1500-1503年 ローテンブルク中世犯罪博物館(ドイツ)
© Mittelalterliches Kriminalmuseum in Rothenburg ob der Tauber (Germany)
(右)アルブレヒト・デューラー《四人の魔女》1560年版 ローテンブルク中世犯罪博物館(ドイツ)
© Mittelalterliches Kriminalmuseum in Rothenburg ob der Tauber (Germany)

 

ハンス・フォン・アーヘン(工房)《魔女のサバト》1600年頃 ベネディクト修道会財団芸術コレクション(オーストリア)
© Kremsmünster, Benediktinerstift –Kunstsammlungen

 

(左)《聖マグダラのマリアの誘惑》1600年頃 ベネディクト修道会財団芸術コレクション(オーストリア)
© Kremsmünster, Benediktinerstift –Kunstsammlungen
(右)ミヒャエル・ヴォルゲムート工房《マレフィカ・クァエダム・アウグリアトリクス・イン・アングリア(イングランドに邪悪な魔女がいた)》(部分)1493年 べネディクト修道会財団図書館(オーストリア)
© Markus Guschelbauer

 

(左)ルイ=モリース・ブーテ・ド・モンヴェル《サバトへ行く前のレッスン》1880年 ヌムール城美術館(フランス)
© RMN-Grand Palais / René-Gabriel Ojéda / distributed by
AMF
(右)テレーザ・フェオドロヴナ・リース《魔女》1895年 ウィーン美術館(オーストリア)
© WIEN MUSEUM KARLSPLATZ

 

魔女の秘密展~ベールに包まれた美と異端の真実~

■大阪展 ※終了

【会期】2015年3月7日(土)~5月10日(日)

【会場】大阪文化館・天保山(大阪市港区海岸通1-5-10) TEL 0570-063-050

【休館】無休

【開館】10:00~17:00(土・日・祝日は18:00まで、入館は閉館30分前まで)

【料金】一般1,500円(1,300円) 大学・高校生1,200円(1,000円) 中学・小学生600円(400円) ※()内は前売り

 

■東京展

【会期】2016年2月19日(金)~3月13日(日)

【会場】ラフォーレミュージアム原宿(東京都渋谷区神宮前1-11-6 6F)

【TEL】03-5777-8600(ハローダイヤル)

【休館】会期中無休

【開館】11:00~19:00(最終日は17:00まで、入場はそれぞれ閉館30分前まで)

【料金】一般・大学生1,200円 高校・中学生1,000円 小学生200円

【関連リンク】魔女の秘密展

 


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