【回顧】2014年アクセスランキングTOP10

2014年12月29日 17:53 カテゴリ:最新のニュース

 

様々なニュースが駆け巡った2014年の美術界をArt Annual onlineのアクセス数で回顧する。

 

1位「改組 新 第1回日展」全5科入選 出揃う

2014年7月末、2013年秋に起きた書部門の入選事前配分問題に端を発した一連の報道の総括として理事長交代を含む大幅な審査・組織改革を発表。新理事長に奥田小由女氏が就任、また106年の歴史で初の外部から理事・監事を迎えるなど大幅な組織改革を実行した。日展の知名度が大幅に高まった1年だったと言えるだろう。

 

 

2位 第1回アートオリンピア2015 ― 国際公募展が誕生、賞金総額約5千万円

才能あるアーティストの発掘・支援を目的とするビエンナーレ方式の公募展「アートオリンピア」が、2015年に第1回展を開催。応募作品は東京・ニューヨーク、パリの3拠点で一次審査を行い、一般部門の金賞賞金は国内最高額となる約1,200万円が授与、賞金・副賞総額は約5,000万円というこれまでにない規模の公募展が行われる。賞金規模や審査陣に対して大きな注目が集まったようだ。

 

 

3位 文化庁、「優れた現代美術の海外発信促進事業」の募集開始

文化庁では平成26年度新規事業として、国際的にも評価される、日本の現代アートの海外発信を促す「優れた現代美術の海外発信促進事業」の募集を開始、4月11日に開かれた事業説明会には画廊関係者らが多数参加、関心度も高く満員盛況だった。現代アート界隈からの注目度も高く、今年度は前期で18件(うち採択8件)、後期で26件(うち採択14件)の応募があった。なお現在、平成27年度の募集の受付が行われている。(関連記事アーカイブはこちら)

 

 

 

4位 2013年展覧会入場者数ベスト20

Art Annual online恒例となっている年間入場者数レポートの2013年版がランクイン。2014年版はこちらを参考にされたい。

 

 

5位「存在の美学 第三回伊達市噴火湾文化研究所同人展」 野田弘志×永山優子×小尾修 特別鼎談

2010年より隔年で開催されてきた「存在の美学 伊達市噴火湾文化研究所同人展」が、第3回展を迎えたことを機に写実絵画を、その黎明期より牽引してきた洋画家・野田弘志と、野田の薫陶を受ける永山優子、招待作家の小尾修による特別鼎談を実施。近年の写実絵画への興味の高まりを示すランクインとなった。

 

 

 

6位「札幌国際芸術祭2014」 記者会見開かれる

札幌初の国際的なアートフェスティバル「札幌国際芸術祭 2014 (SIAF)」の記者会見が3月13日に行われ、ゲストディレクター・坂本龍一氏をはじめ、アソシエイト・キュレーター、参加作家らが登壇。多数のメディアが詰めかける会見の様子をレポートした。その後、同芸術祭は坂本氏の急病、大竹伸朗氏の作品展示中止などのトラブルを経て閉幕。30万人の目標に対し、約47万人の来場者を記録するも、有料の入場者数では目標としていた7万人を下回った。一方民間では次回の開催に向けた動きがすでに始まっており、今後の動向にも注目が集まる。

 

 

 

 

7位 レアンドロ・エルリッヒ展-Fragments of Illusion-

金沢21世紀美術館に恒久展示されている「スイミング・プール」で広く知られるレアンドロ・エルリッヒが代官山のアートフロントギャラリーで個展を開催。日本でのエルリッヒ人気を裏付けるランクイン。

 

Leandro Erlich, Cloud (2014), 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa, Japan © photo : Keizo KIOKU, courtesy 21st Century Museum of Contemporary Art of Kanazawa

 

 

8位 ワタリウム美術館で石川直樹+奈良美智展 開催

不動の人気を誇るアーティスト・奈良美智と写真家として世界中を旅する石川直樹という異色の2人が展覧会を開催するとあってか、大きな注目を集めたこの記事。1月25日より開催される「ここより北へ 石川直樹+奈良美智展」の初日には対談(予約制)も予定されており、満員御礼は必至だろう。また石川直樹は1月31日より横浜市民ギャラリーあざみ野での個展も始まる。

 

 

 

9位 富山市ガラス美術館(仮称)が、2015年8月22日開館

ガラスの街として知られる富山市が9月に「富山市ガラス美術館(仮称)」を開館すると発表。その建築設計が世界的に著名な隈研吾氏ということで大きな注目を集めた。

 

富山市ガラス美術館(仮称) 外観完成予想図(富山市提供)

 

10位 3331でDOMMUNE University of the Arts 開催

アーティスト・宇川直宏が主宰し、開局以来トータル視聴者数4500万人を超えるトーク&DJ ライブを全世界に発信し続けるネット配信放送局「DOMMUNE」がアーツ千代田3331で「DOMMUNE University of the Arts -Tokyo Arts Circulation-」を開催。また会場から配信された「THE 100 JAPANESE CONTEMPORARY ARTISTS」ではヤノベケンジ、会田誠、杉本博司、横尾忠則といった豪華陣を迎えてその本質に迫るなど、展覧会と番組配信のミックスでこれまでにないイベントを展開した。

 

 

 

【関連リンク】特集 2014 年末回顧

 


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