【受賞】「第56回毎日芸術賞」決まる 

2015年01月13日 19:16 カテゴリ:最新のニュース

 

2013年11月から2014年10月までに特に優れた芸術的成果を挙げた個人・団体に贈る「第56回毎日芸術賞(毎日新聞社主催)」が決定し、1月1日(木・祝)に発表された。

 

美術部門は陶芸家・隠﨑隆一(かくれざき・りゅういち)氏(1950年長崎県生まれ)と書家・船本芳雲(ふなもと・ほううん)氏(1942年樺太生まれ)が受賞。「隠崎隆一 事に仕えて」展(東京・菊池寛実記念 智美術館、1月18日~3月30日)が評価された隠﨑氏は、備前焼伝統の窯技で焼き締め、自己を表現し、一千年の備前作陶史に傑出した創造の地平を切り拓いている。船本氏は個展「沁みいる故郷 船本芳雲書展」(横浜・そごう美術館、4月3日~8日)にて、自作の詩のみで広大な会場を埋め尽くした。樺太から引き揚げ落ち着いた奥能登・珠洲の海が、その感性の源となっている。

 

他部門では、指揮者・飯守泰次郎氏(音楽部門)、俳人・鍵和田ゆう子氏(ゆうは「のぎへんに由」)(文学部門)、落語家・柳家小三治氏(演芸部門)が受賞。また、松浦寿輝氏が評論「明治の表象空間」(新潮社)によって特別賞、演出家・上村聡史氏が舞台「アルトナの幽閉者」「信じる機械」「炎 アンサンディ」の演出によって毎日芸術賞演劇部門の寄託賞である千田是也賞をそれぞれ受賞した。

 

贈呈式・祝賀パーティは1月30日(金)、ホテル椿山荘(東京都文京区)にて開催。

 


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