Art is always the next possibility
1960年代、「反芸術」が勃興する中、パフォーマンス集団「アンビート」を結成し、ダダカン(糸井貫二)等とともに街頭アクションを展開した中島由夫。その軌跡を振り返る展覧会が渋谷のアツコバルーで開催される。
中島は1940年埼玉県生まれ。上述の「アンビート」結成後、1964年に渡欧。オランダ、ベルギー、フランスなどでカウンターカルチャー、プロヴォ、スカンジナビアシチュエーショニスト運動など激しい時代の渦に身を投じる。そしてロッテルダム美術大学、アントワープ王立アカデミーで学び、スウェーデンバーランド芸術大学を卒業。以後、40年以上にわたりスウェーデンを拠点に活躍してきた。
パナマレンコ、工藤哲巳、アスガー・ヨルン、ヨルゲン・ナッシュ等とともに活動し、また日本の松澤宥やヨシダヨシエと緊密な関係を保ち、グローバルなアーティストのコミューンを指向した中島。1974年にはスウェーデンで「ウベボダ・シンポジウム」を開催。これは100日の予定が3年にわたり、真に自由で自立したアートの可能性を求めるものとなった。
“Art is always the next possibility.”と題した今展は、中島由夫の軌跡と共にその時代の芸術運動を振り返り、その歴史的価値、今日的意義を問い直すもの。
【会期】2015年1月17日(土)~25日(日)
【会場】アツコバルー(東京都渋谷区松濤1-29-1 クロスロードビル5階) TEL 03-6427-8048
【休廊】無休
【開廊】火~土曜=14:00~21:00、日・月曜=11:00~18:00
【料金】500円(ワンドリンク付き)
【関連リンク】アツコバルー
■シンポジウム
【日時】2015年1月17日(土) 13:30~17:00(開場13:00)
第1部 13:30~14:30
「中島由夫とは何者か」中島由夫とのダイアローグ
【登壇】中島由夫
【聞き手】黒ダライ児(『肉体のアナーキズム』grambooks 刊 著者)、嶋田美子(アーティスト)
第2部 14:40~17:00
・「スウェーデン出身の日本人:中島由夫と北欧の60年代芸術」タニア・オルム(コペンハーゲン大学比較文化教授)
・相原信洋アニメーション『STONE』(1975) 上映
・「ダダカン、松澤宥と中島由夫:メールアートとコミューン」嶋田美子
・質疑応答、フリートーク
■「体験者が語るウベボダトーク」
【日時】2015年1月18日(日)、24日(土) 14:00〜
【ゲスト】高村ムカタ
■中島由夫のアクションペイティング
【日時】2015年1月25日(日) 14:00〜