キーワードは「琳派」と「ヴェネツィア・ビエンナーレ」
先日出展ギャラリーを発表した「アートフェア東京」が特別企画Artistic Practices(アーティスティックプラクティス)の概要を明らかにした。10回目の開催となる今回は「琳派はポップ / ポップは琳派」、「ヴェネツィアがみた日本の現代アート」の2企画を実施。それぞれ「日本」を切り口に、世界で活躍する作家達を一堂に紹介する。
◇「琳派はポップ / ポップは琳派」
現代アートがグローバル化する中、改めて日本独自の美術表現を見直し、より歴史的な文脈で日本の美術を再考する取り組みが多く見られるようになった。このセクションでは、その時代をも越えた「琳派」のもつポップ性を切り口に、 現代日本の多様な表現の中から、9名の作家による軽やかで鮮やかな作品を紹介する。
参加作家:金氏徹平/コシノジュンコ/しりあがり寿/染谷聡/中島克子/蜷川実花/山口藍/山本太郎/矢柳剛
◇「ヴェネツィアがみた日本の現代アート」
1895年からイタリアで開催され、世界的に最も影響力があると言われている「ヴェネチア・ビエンナーレ」。この国際展には、これまでに多くの日本人作家が出展し、2013年には田中功起氏が特別表彰を受賞するなど、日本の現代アートが国際的に高く評価される場にもなっている。このセクションではグローバルな視点から日本の現代アートを俯瞰する企画として、ヴェネツィア・ビエンナーレに参加実績のあるアーティストの中から「多様性の中の現在」と「もの派から辿る20世紀」の2つのテーマを軸に計11名の日本人作家の作品を紹介する。
■多様性の中の現在
森村泰昌が若手グループ展「アペルト」部門に作品を出展した1988年から、塩田千春が日本館に出展する今年までの間にヴェネツィア・ビエンナーレに参加した作家6名の作品を展示予定。
参加作家:塩田千春/束芋/宮島達男/森万里子/森村泰昌/米田知子
関連展示予定作家(周辺ブース展示)=田中功起(青山 l 目黒)/土屋信子(SCAI THE BATHHOUSE)
■「もの派」から辿る20世紀
現在世界的にも注目を集めている「もの派」の作品が紹介された1970年以降から、2000年までの間にヴェネツィア・ビエンナーレの日本館で紹介された日本の作家の作品を展示。
参加作家:遠藤利克/小清水漸/菅木志雄/戸谷成雄/村岡三郎
【会期】2015年3月20日(金)~22日(日)
※ファーストチョイス=3月19日(木) 16:00~18:00、オープニングプレビュー=3月19日(木) 18:00~21:00
【会場】東京国際フォーラム 地下2階 展示ホール
【開場】3月20日=11:00~21:00/21日=11:00~20:00/22日=10:30~17:00(全日入場は閉場30分前まで)
【料金】1-DAYパスポート 当日2,000円(税込)/3-DAYパスポート 当日3,500円
※1月26日(月)より前売り各500円割引で販売
【関連リンク】アートフェア東京
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