2020年東京オリンピック・パラリンピックへ向け
東京都は1月30日、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた文化プログラムの先導的役割として「東京文化ビジョン」をまとめ、公表した。同ビジョンは①東京都の芸術文化振興における基本指針 ②2020年大会に向けた文化プログラムの先導的役割 ③国際的に発信する東京の文化政策の世界戦略 の3つをビジョンの性格としており、「東京の芸術文化のオリジナリティ溢れる多様性の発信」や「東京の更なる成長の柱として芸術文化を位置づけること」を理念に掲げている。
このビジョンでは
①伝統と現代が共存・融合する東京の独自性と多様性を追求し、世界発信
②多彩な文化拠点の魅力向上により、芸術文化都市東京の発信力を強化
③あらゆる人が芸術文化を享受できる社会基盤を構築
④新進若手を中心に多様な人材を国内外から発掘・育成、新たな創造とビジネスのチャンスを提供
⑤都市外交を基軸に国際的な芸術文化の交流を促進し、グローバルな競争力を高める
⑥教育、福祉、地域振興等、社会や都市の課題に芸術文化をソリューションとして活用
⑦先端技術と芸術文化との連携によりクリエイティブ産業を支えるイノベーションを推進
⑧東京のポテンシャルを体現し、世界から認知される文化プログラムを実現
の8つを世界に提示する文化戦略として策定。世界クラスの都市型総合芸術フェスティバル「東京芸術祭(仮称)」の構築や東京都現代美術館をアール・ブリュット発表の場とすることなど、具多的なプロジェクトを盛り込んでおり、上野・六本木・渋谷・東京駅周辺などを都内各地を芸術文化の拠点として発展させていく。また新進芸術家に将来の国際的活動を支援する新人賞等の創設と、それにあわせた東京都現代美術館での展覧会開催など、若手アーティストにとっても注目すべきポイントがある。
今回の市民意見募集では上記の素案に対し意見を募り、それを基に3月末に東京文化ビジョンを策定・公表する。募集期間は1月30日(金)から2月13日(金)まで(郵送は当日消印有効)。意見の提出方法は以下の通り。また「東京文化ビジョン」の資料は公式サイトから入手できる。
【提出方法】
①郵送
〒163-8001東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 東京都生活文化局文化振興部企画調整課
②Eメール
S0000572@section.metro.tokyo.jp
③FAX
03-5388-1327
※郵送の宛先、Eメール及びファクスの件名には、必ず「『東京文化ビジョン』素案への意見」と記載のこと。
※個人で応募する場合は居住する地域(区市町村名)、性別、年齢を記載のこと。
【問合せ】
東京都生活文化局文化振興部企画調整課 TEL 03-5388-3151