【受賞】第18回岡本太郎現代芸術賞決まる TARO賞にYotta《金時》

2015年02月02日 15:32 カテゴリ:最新のニュース

 

岡本敏子賞には久松知子《レペゼン 日本の美術》

 

岡本太郎賞 Yotta 《金時》

岡本太郎賞 Yotta 《金時》

 

岡本太郎の遺志を継ぎ、「時代を創造する者は誰か」を問う「岡本太郎現代芸術賞」の受賞者が決定した。今回岡本太郎賞(通称・TARO賞)に輝いたのはYotta《金時》、岡本敏子賞には久松知子《レペゼン 日本の美術》が選ばれた。

 

Yottaはトヨタのセンチュリーを焼き芋販売車としてデコラティブに変化させ、路上において実際に焼き芋を販売する、という独自の手法でこれまでも度々話題を呼んだ木崎公隆と山脇弘道によるユニット。今回の受賞に関し、審査員の一人である美術批評家・椹木野衣氏は「美と力と味と道が合体した本作はまさに岡本太郎賞の名に値する。文句無しの全員一致」としている。またYottaは「美術の人にやっと認められた、安心したという気持ちです。すごく素晴らしい賞を頂いて光栄です」とコメントを寄せている。(会期中の土・日・祝日は美術館に車が来館、焼き芋の購入が可能)

 

また岡本敏子賞に選ばれた久松知子はギュスターヴ・クールベの「オルナンの埋葬」をモチーフに、日本美術史の重要人物を配した《日本の美術を埋葬する》と、同じくクールベの「画家のアトリエ」の構図を引用した《日本画家のアトリエ》の2つからなる大作《レペゼン 日本の美術》で受賞。審査員の山下裕二氏は「近代化という概念、美術をめぐる制度の噓臭さをグサリと突く姿勢は、まさに岡本太郎の精神を継承するものである」と語っている。

 

岡本敏子賞 久松知子《レペゼン  日本の美術》

岡本敏子賞 久松知子《レペゼン 日本の美術》

 

このほか特別賞には江頭誠《神宮寺宮型八棟造》、佐野友紀《アウラの逆襲》、村井祐希《〈Land scape – TOMIOKA〉》、藤村祥馬《どれいちゃん号》がそれぞれ選ばれた。

 

特別賞 江頭誠《神宮寺宮型八棟造》

特別賞 江頭誠《神宮寺宮型八棟造》

 

特別賞 佐野友紀《アウラの逆襲》

特別賞 佐野友紀《アウラの逆襲》

 

特別賞 村井祐希《〈Land scape-TOMIOKA〉》

 

特別賞 藤村祥馬《どれいちゃん号》

特別賞 藤村祥馬《どれいちゃん号》

 

【会期】2015年2月3日(火)~4月12日(日)

【会場】川崎市岡本太郎美術館(神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5) TEL 044-900-9898

【休館】月曜、祝日のとき翌日

【開館】9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)

【料金】一般600円 高大学生・65歳以上400円 中学生以下無料

【関連リンク】川崎市岡本太郎美術館

 


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