【受賞】平成27年度京都市芸術文化特別奨励者に若手キュレーターら2名

2015年02月02日 19:44 カテゴリ:最新のニュース

 

文化芸術都市・京都の新たな担い手の育成を目的として平成12年度に設置された「京都市芸術文化特別奨励制度」。平成27年度は90件の応募があり、その中から奨励者として德山拓一氏と久門剛史氏の2名が決定、4月に1年間の活動経費として300万円の奨励金が交付される。

 

德山氏は現在35歳、京都市西京区在住。京都市立芸術大学美術研究科を修了後、企業勤務を経て京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAの学芸員として勤務。アピチャッポン・ウィーラセタクンの個展「PHOTOPHOBIA」(2014年)などを企画し、キュレーターとして高く評価されている。今回の奨励を受けて現代美術と社会をつなぐという問題意識の下、海外の先進事例の調査研究等を進め、より多くの市民に美術に触れてもらえるよう、美術館やギャラリーの役割や可能性を拓いていくという。

 

また久門氏は33歳、京都府向日市在住。京都市立芸術大学彫刻専攻を修了後、音と時間、彫刻の要素を主軸とした作品制作を行う。個展「Quantize」(2014年/オオタファインアーツ)や「shiseido art egg」(2013年/資生堂ギャラリー)など、国内各地での展覧会を通じて高い評価を受ける。今回の奨励を受け海外での個展の開催やリサーチを実施し、欧米やアジア各国との比較の中で、京都や自分の立ち位置を見つめ直し、新たな作品制作へと展開していく。

 

尚、奨励者の認定式は2月6日(金)に京都市役所にて執り行われる。

 


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